森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

タンポポがきた

2022-05-05 | 日記


 ヤマザクラが散ってしまいました。
 ほんの短い期間でしたね。
 代わってドーッと現れたのがタンポポです。
 
 タンポポの生命力には驚嘆するばかりです。
 通常、野の花は地面に咲くものですが、タンポポばかりはどこにでも咲きます。 
 高い土手の上はもちろん、道路のアスファルトと縁石の間からも、こんな
 垂直なコンクリート壁のわずかな隙間からも顔をだしてきます。
 なにしろ、あのフワフワ綿毛の飛んでく先なら、どこからでも生まれてきます。
 地味な植物ですが、強いです。

 よく考えると、あの綿毛の種も不思議です。
 この黄色い花がいつの間にか球形の白いモフモフ花に変身してしまうのです。
 知らなかったら、とうてい同じものとは思えません。



 ちょっと前までは、少し小ぶりなニホンタンポポとこのセイヨウタンポポが
 混在していましたが、今はほぼセイヨウタンポポに置き換わっています。
 セイヨウというぐらいですから、ヨーロッパの方から来たのでしょうか。
 この種類は在来のニホンタンポポと違って、昆虫に受粉してもらわなくても
 自分の花の中で、自分の種を作ることができるとのことですから、繁殖の
 スピード早いのでしょう。
 やはり早いものにはかなわないのですかね。
 観る方は無責任にどちらでもいいのですが。



 花々が咲きだすと急に忙しくなるのが、ミツバチ屋さんです。
 この森の近くにも3軒の養蜂家がいらっしゃいます。
 直接親しいわけではないのですが、なにかがあったときにその天然の蜂蜜を
 買って食べます。
 土地の花で、土地のミツバチたちが作った天然ものは、スーパーで買うものとは
 まったく別ものです。
 さっぱりした中に、深い味わいのあるすばらしい美味しさです。
 ただし、当然のことながらかなり高価なものですから、しょっちゅうは買え
 ません。
 それじゃなくても、エンゲル係数がかなり高いのですから。

 もう少しすると、本州の養蜂家がトラックに巣箱を満載して北海道にやって
 きたり、北海道の養蜂家で本州でミツバチを越冬させて戻る人たちで賑やか
 になります。
 この人たちは行く先々で、ミツバチは農家の作物の受粉に役立つことから、
 歓迎されています。
 大変ですけど、いい仕事ですよね。

 じつは、ミツバチもタンポポとおなじく、セイヨウミツバチと少し小さい
 ニホンミツバチがいます。
 ニホンミツバチは本州、四国、九州なら街でも野でもどこにでも生息して
 います。
 しかし、なぜか北海道と沖縄にはいません。
 専門家が何度も持ち込んで生息を試したのですが、ことごとく失敗した
 とのこと、原因は未だにわかりません。
 今は数的にはセイヨウミツバチが圧倒的に多いために、ニホンミツバチの
 蜂蜜は希少で、価格はセイヨウミツバチの2~5倍もするそうです。
 これじゃあ、自分は一生口にすることはできないでしょう。
 ミツバチが一生かけて採取する密の量は、わずかティースプーン1~2杯
 だそうです。
 ミツバチさんありがとう。

 意外なことに、水芭蕉がまだがんばっていました。
 もうすっかり泥沼の水も乾燥したのに。
 植物は強いです。



 
 
 
 
 
 
 




 
 
 
 

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2 コメント

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タンポポいいねぇ~ (katsumi)
2022-05-07 18:13:11
タンポポは、力強くどこにでも咲いてくれるからなんか勇気を貰えるような気がする!
東京もこのところ天候も安定しなく、雨降ったり晴れたりのこの頃です。
年中ゴールデンサンデーだからどこにも出かけない毎日が続いてます。
それなりに元気に過ごしてま~す。
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こんにちは (動 (yurugi))
2022-05-08 07:15:06
お元気でなによりです。
こちらは良いお天気が続いています。
連休中、函館はずいぶん賑わっていたようです。
大沼はそれほどでもなかったですね。

このところは、コロナ継続、戦争勃発、船沈没と暗いことばかりだけど、タンポポ眺めながら少し楽しく暮らしています。
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