森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

明日は夏至

2023-06-20 | 日記


 この2日間、嬉しいことに晴れ日が続いています。
 日中は気温がグングン上昇して、ちょっと動くとシャツ1枚でも
 汗ばむほどです。
 やっと夏らしい夏が感じられます。
 予報では明日も晴れとなっていますが、道南特有の蝦夷梅雨なる
 ものはまだ明けるとは思えません。
 東北地方の梅雨明けが7月の20日過ぎですから、ここも来月の
 初めごろまではぐずついたお天気が続くのでしょう。
 この2~3日は中休みといったところでしょうか。



 早いもので明日はもう夏至です。
 ということは、明後日から日が短くなるってことです。
 ちょっと早すぎるし、なにか淋しいですね。
 
 夏至は冬至と違って、この日に特別に食べるものはないようです。
 農業者は梅雨の間に田植えを終了しなければならないので、
 忙しくてそれどころではないのでしょう。
 ただし、関西では田植えが一段落した半夏生(はんげしょう7月2日)
 にタコを食べます。
 なぜかというと、作物がタコの足のように大地にしっかり根を張って
 成長するように、との願いを込めているからです。
 そんな初夏の縁起物のタコは、タコ焼きが発明されてから、大阪の
 一大食文化となりました。



 もともと大阪湾から淡路島や播磨灘一帯は、タコが好む砂まじりの
 海底が広がっていて、タコの生育に適した海です。
 それは今でもこの地域で、豊漁が続いていることでわかります。
 すでに弥生時代の遺跡からタコ漁のためのタコツボが出土している
 そうで、そうとう古くから食べられていたようです。
 魚と違って茹でると日持ちがするため、京都や和歌山などにも
 運べたそうです。
 それにしても、最初にタコを食べた人はかなり勇気があったので
 しょうね。
 女の人かもしれません。

 ちなみに、関西圏の年間タコ食べ量はダントツ日本一だそうです。
 もちろんタコ焼き文化が影響しているからです。
 たしかに大阪のタコ焼きはだんぜん美味です。
 お好み焼もそうですが、粉文化に関しては他県を圧倒するものが 
 あります。
 やはり古代から続く伝統なのでしょうか。
 単に食いしん坊なのでしょうか。

 北海道は今がいちばん過ごしやすい時季です。
 旧盆までの短い夏を楽しみましょう。