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キタコブシが一斉に開花しました。
まだ肌寒い空なのに、モンシロチョウが舞っているように見えます。
森に春がきて最初に花をつける樹木は、このキタコブシです。
毎年この時季に咲くものですから見慣れてはいるものの、葉が
つかないうちにいきなり白い大きな花を掲げますから、やはり
感動的です。
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キタコブシはハクモクレンとよく似ていて間違えられことがあります。
自分も詳しくはわかりませんが、コブシの花はモクレンよりだいぶ
小さいです。
コブシは地方によって、さまざまな名前があります。
松前では「ヒキザクラ」や「ヤチザクラ」と呼ばれていたそうです。
内地では、「タウチザクラ」と呼ぶ地方もあるそうで「田打ち桜」、
つまり田んぼの準備を始める目安なのです。
古くから、人々の暮らしのリズムを刻む樹木だったのですね。
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ミズバショウが順調に育っています。
大沼のミズバショウはなぜかあまり人気がなく、人々に観られる
こともなくいつもひっそりと咲いています。
そのせいか、この数年で群生地をかなり広げています。
ここもかってはまったく咲かなかった場所なのですが、今では
ぎっしり密になっています。
たぶん最初は鳥か動物が運んできたのでしょうね。
ミズバショウ好きの自分としては、嬉しいかぎりです。
しかし、もともとミズバショウは、土地の人々にも好かれるものでは
ありませんでした。
古くから「ベゴのシタ」と蔑んで呼ばれていたことでわかるように、
これが生える土地は基本的に湿地なのでなんの役にもたたないのです。
ですから「ベゴのシタ」の生える場所は人々のゴミ捨て場になって
いました。
それを考えると、今はミズバショウにとっていい時代といえます。
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赤ちゃんだったスイセンが一週間たって、こんなに大きく立派に
なりました。
人間に、なにかを力強く語りかけてくるようです。
ミツバチが小さな花を見つけて、どこからか飛んできました。
ミツバチは冬眠はしませんが、冬の間はほとんど動かず、巣の中で
みんなで固まって体温を保ちながら春を待っています。
そして花の開花を感知して最も早く活動します。
自然の中で人も元気になれます。
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