森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

危険な道

2022-12-13 | 日記


 昨夜から降り出した季節外れの暖かい雨は、今日のお昼過ぎまで続きました。
 凍結が進んでいたツルツルの湖面は、すっかりシャーベット状になり全体的に
 ぼんやりした景色になっています。
 
 道路の雪はべちゃべちゃに解けて、歩くのには大変でした。
 うっかり滑って転びでもしたら、水浸しになってしまい、この寒さで体が
 どうなってしまうかわかりません。
 そんななかでも平気でバランスをとりながら歩けるのは、長年の北国暮らしで
 培った身体感覚が、年とってもまだあるからなのだと思います。
 
 暖かい雨のおかげで、今日は終日プラス気温でしたが、今夜から明日にかけては
 かなり冷え込むらしく、明日は例年通りのマイナス気温の一日とのことです。
 そして早朝から雪降りだそうです。
 じつはこのパターンがいちばん危ない道路状態になります。
 今日解けた水がパンパンに凍ってその上に雪が積もると、もはや滑り止め靴も
 スタッドレスタイヤも無能になります。
 人も車も生きものも、ひたすら滑るのです。
 
 車の事故が起こらないことを願うばかりです。



 こんな危ない道路を走る車のように、日本は軍備拡張に踏みだしました。
 テレビでは妙に嬉しそうなおばさん議員の顔が映っていました。
 すでに今でも世界で5番目の軍事大国だというのに、周辺国にせまられる形で
 さらなる軍拡をやるのです。しかも2倍増です。
 「みんなGDPの2%だから うちもそうしょうね」というのが理由です。
 とりあえず「ロケット買って敵国へ向けて配備しましょう そうすれば安心安全」
 ところが財源をどうしようかと迷っています。
 余裕のない国ですから、借金か増税しかないことはわかっているのに、ちょっと
 悩んだふりを見せています。
 
 石油の100%、食料の65%を外国に依存している国が、いくら戦争機械を
 揃えても、兵隊さんを増やしても、石油と食料を止められたら動けません。
 ロケットだって飛びません。
 特に食料輸入量はアメリカと中国がだんとつに多く、自給食料の肥料に至っては
 ほとんど中国に頼っているのです。
 キュッと絞られたらおしまいです。
 これを何とかしてから、軍拡やったらどうなんでしょうか。

 先の戦争の時も、始める直前の借金は当時のGDPの200%超でした。
 それでも構わず軍拡に走りました。
 開戦してすぐに石油は止まり、じきに備蓄は底をつき、その後の悲惨な戦況は
 年寄りなら誰もが知っています。
 歴史は繰り返すというけれど、同じことをやって違う結果は期待できません。
 軍事費は一度拡大したら減らすことはできません。
 毎年新しく出てくる兵器に対応するために、更新し続けなければならないから
 です。
 この先労働力人口が減り続けるなかで、ますます若い人の負担が増すことに
 なります。
 なんでもやりだすと歯止めのきかない国ですから、たぶんイケイケで「核」も
 保有するでしょう。
 せめて食料自給だけでも達成してからにしてほしいものです。

 ツルツルの路面に真っ白な雪がつもって、いかにも美しい自然の雪景色のなかを
 走る安全安心な高級車が、突然ツルリと滑って大きな事故を起こすのを何度も
 見てきました。
 そんなことにならないように、冬は注意が必要です。