寒中とはいえ晴天の日中は気温が上がり、プラス気温までにはならないものの、
0℃ちかくにはなります。
そんな気持ちの良いお天気の時は、山を下って湖まで行きます。
湖面は分厚い氷でしっかりと覆われています。
凍り付いた湖面ですが、さまざまな楽しみがあります。
湖氷にドリルで丸穴をあけ、その小さな穴に糸を垂れてワカサギを釣ります。
ワカサギはこの寒い時季がいちばん美味しいそうで、わざわざ遠方からも
釣りマニアが集まってきます。
また、子どもたちは、障害物のない広々した湖面で、おもいっきり凧あげをし
ます。
先日は街からきたと思われる団体さんによる、湖面を対岸まで横断歩行する
催しがありました。
中高年の方々が、滑って歩き難いせいか少し腰をかがめて一直線に連なって
純白の雪道を歩くお姿は、遠ざかっていくにつれ、その行く先はわかってい
ても、なんともいえない不思議な光景でした。
自分はもし誘われても、参加しないでしょう。
数年前にこの厳冬の湖岸で、小さなテントを張ってキャンプをしている若者
を見かけました。
ビックリして、テントから出たところを尋ねてみると、これからアラスカへ
自然と野生動物の撮影に出かけるため、その訓練なのだというのです。
道南から少しずつ北上して体をつくっていくとのことでした。
いゃ~、さすが若者。
うらやましいかぎりでした。
我々超高齢者も、もっともっと冬を、雪を、楽しまなければもったいない
と思いました。