森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

凍湖の楽しみ

2022-01-23 | 日記


 寒中とはいえ晴天の日中は気温が上がり、プラス気温までにはならないものの、
 0℃ちかくにはなります。
 そんな気持ちの良いお天気の時は、山を下って湖まで行きます。
 湖面は分厚い氷でしっかりと覆われています。

 凍り付いた湖面ですが、さまざまな楽しみがあります。
 湖氷にドリルで丸穴をあけ、その小さな穴に糸を垂れてワカサギを釣ります。
 ワカサギはこの寒い時季がいちばん美味しいそうで、わざわざ遠方からも
 釣りマニアが集まってきます。
 また、子どもたちは、障害物のない広々した湖面で、おもいっきり凧あげをし
 ます。

 先日は街からきたと思われる団体さんによる、湖面を対岸まで横断歩行する
 催しがありました。
 中高年の方々が、滑って歩き難いせいか少し腰をかがめて一直線に連なって
 純白の雪道を歩くお姿は、遠ざかっていくにつれ、その行く先はわかってい
 ても、なんともいえない不思議な光景でした。
 自分はもし誘われても、参加しないでしょう。



 数年前にこの厳冬の湖岸で、小さなテントを張ってキャンプをしている若者
 を見かけました。
 ビックリして、テントから出たところを尋ねてみると、これからアラスカへ
 自然と野生動物の撮影に出かけるため、その訓練なのだというのです。
 道南から少しずつ北上して体をつくっていくとのことでした。
 いゃ~、さすが若者。
 うらやましいかぎりでした。

 我々超高齢者も、もっともっと冬を、雪を、楽しまなければもったいない
 と思いました。
 
 
 

 
 
 
 
 

 
 

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