森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

函館西部地区

2021-03-21 | 日記


 短い時間でしたが、早春の函館西部地区を歩きました。
 早朝でしたが、わりと暖かく空気も澄んでいたので、遠くの山々まで見通すこ
 とができました。
 少し高いところに登ると、いつもの懐かしい港の風景が展開されていました。



 函館といえば、ロシア正教会のハリストス教会が、街の象徴のように有名にな
 っています。
 白壁に薄緑色の屋根と塔をもつこの教会は、函館山の麓にいつも穏やかな佇ま
 いを見せてくれます。
 しかし本国のロシア正教会は、無神論を主張するソビエト連邦時代には、かなり
 酷い弾圧を受け、各地で聖堂の破壊や聖職者、信徒の虐殺がおこなわれたと伝え
 られています。
 日本のハリストス正教会は、ロシア正教会から独立していたことで、その災禍を
 免れています。
 
 日本でも、近代になってからも廃仏毀釈があったように、古くは曽我物部の戦い
 から始まって、たびたび宗教戦争がありましたから、宗教者は安閑と暮らしてい
 けないようです。
 ちなみにロシア正教会は、ソビエト連邦崩壊後には復活しています。
 現在は、聖堂や修道院の復興がおこなわれて、信徒が急増しているそうです。



 タイミングよく、公会堂の修復が完了したところでした。
 今度は黄色にブルーグレー系の落ち着いた感じになりました。
 新緑の季節には、周辺の木々に溶け込んだ美しい景観になることでしょう。
 そのころにはまた来なくっちゃ。

 早朝でしかもコロナのせいもあってなのか、観光客の姿を見ることはありません
 でした。
 撮影にはよかったのですが、ちょっと淋しい感じでした。
 コロナが終わったらこちらも復活して、もとの函館西部地区に戻ってほしいもの
 です。