森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

春の歌

2020-03-01 | 日記


 いよいよ今日から春です。とは言っても朝がたには、かなりの雪が降りました。
 森の春まだまだは雪の中です。

 でもこれからの一か月半は、ひたすら雪解けが続く希望的な日々です。



 雪解けのこの時季に思い出すのが、山口百恵さん歌う谷村新司さん作の「いい日旅立ち」
 です。
 
  雪解け間近の 北の空に向かい 過ぎ去り日々の夢を叫ぶとき 🎵
      帰らぬ人たち 熱い胸をよぎる せめて今日から一人きり 旅に出る 🎵

 もう何十年も前のことですが「雪解け」を織り込んだこの抒情的な歌が、日本中でヒット
 したのですから、日本人はずいぶん情緒的で優しかったのです。
 そうかと思えばその前には「錆びたナイフ」だの「風速40m」だのと、ほとんど意味不
 明な歌が流行りました。あれは何だったのでしょう。

 一方で今の若者の歌は「がんばれ! 負けるな! 夢を持て! 転んでも立ち上がれ!」
 と人生の応援ソングばかりです。
 それだけ厳しい時代を生きているのでしょう。
 しかし聴いていて疲れることもあります。

 時代の移ろいとともに、人の心も歌も大きく変わるのでしょう。

 しかし今年の春はそんな情緒もヘチマもありません。
 春と一緒にコロナが来てしまいました。
 この森はともかく、街は大変な状態のようです。学校も各施設も閉鎖されました。
 そのうち喋ることも歌うことも禁止されるかもしれません。
 そんな中でマスクを買い占めて高値で売る人が現れました。江戸の飢饉の時と同じ行動
 をとる人がいるところをみると、人の心は時代とは無関係なのかなぁ、とも思うのです。

 とにかく早く終息してほしいものです。
 自分自身も  
    コロ~ナに負けた🎵 いいえ 世間に~負けた🎵  
                       とならないように気を付けよう。

 そんな中でも自然は、雪解けは、確実に進んでいます。
 陽射しはすでに柔らかい春の匂いです。