森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

春風

2016-04-08 | 日記


 春先は強い風が吹きます。
 湖に降りてみると、海岸のように白波が立っていました。風があっても晴れてく
れれば、日中は10℃位まで上がるので寒くはありません。
 むしろ、おかげで空気が澄んで、早春の景色が遠くまでハッキリ見えます。



 道南に千メートルを超える高い山はそれほど多くはありません。そのうちの三山
がこの地に集合しています。駒ケ岳、横津岳、そして砂原岳です。それぞれ山の形
はかなり違い、気候や生態系にも大きな異差があります。また自分がそうであるよ
うにそこに生きる人々の気質や生活様式も各々個性的です。



 ここには大きい順に、大沼、小沼、じゅんさい沼、の三湖があります。やはり各
々大きな特徴があって、おかげで一年中、水と植生の変化を享受することができま
す。
 優しい三山と美しい三湖が寄り合って構成され、しかも海岸に近いこの地区は当
然、人が定住してから数々の神話の舞台になったことと想像されます。しかし今の
ところは僅かにアイヌさんの昔話があるだけで、残念ながらその前のことは何も分
かりません。
 
 近くで縄文遺跡がいくつも発見されているので、もちろんこれらは大船や三内丸
山と関連しているのでしょうから、この先に何かが出てくるかも知れません。大い
に期待しているのです。


                             動(yurugi)