森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

解氷

2016-04-01 | 日記
 山麓のこの小屋の周りには、まだかなりの雪が残っていますが、湖面を覆ってい
た氷は連日の暖かさで一気に解けてしまいました。



 優しい光が湖面の小さな波に輝き、暖かい空気が対岸の景色をボンヤリ映してい
ます。



 雪解けを待っていたかのように、ふきのとうが元気な顔を出しました。
 「自然は自分の出番を間違えずに出てくる」とは堀文子さんの言葉です。
 早速、ありがたく一個いただいて、ふき味噌を作りました。口の中にほろ苦い春
の香りが溢れました。



 広い湖の中に、絶えず水が動いている所があって、そこは真冬でも氷が張りませ
ん。水鳥たちは、冬の間その狭い場所でひしめきあって暮らしています。やっと今、
どこへでも自由に泳ぎ回って、餌をとれるようになりました。
 一番喜んでいるのは、この子たちかも知れません。



 今日から新しい季節、新しい生活が始まりました。
                             動(yurugi)