加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

平成28年3月大阪支部月例凧揚げに参加

2016年03月16日 | 各地の凧揚げに参加しました
平成28年3月13日 大阪支部の月例凧揚げ大会に参加してきました。
今回は大阪支部から教えていただいた「濱布団凧」の糸目調整を受けるためです。

淀川河川敷に付くと大阪支部の方々が河川敷公園に凧を広げ、風待ち状態で各々が手持無沙汰な様子です。

時々吹く風に軽い凧を泳がせるように揚げていますが、揚がるのをあきらめたように緑地にスルメのようにのびています。

挨拶もそこそこに私の制作した「婦くら雀布団凧」を広げるよう指示され、緑地の上に広げますが風は吹かず、待機状態となります。

風待ちの間に凧の揚げ方についてレクチャーを受け、一枚凧と違い布団凧の揚げ方を教えていただき遠方から来た甲斐があったというものです。
今度は自分達で揚げられるよう研鑽を積みたいと思いました。

風も吹いてきたので布団凧を揚げると凧はフワフワと浮かび、周りで見ていた凧の会の人から糸目の調整に関しての指摘があり、降りた時に糸目の調整をしました。
風が少し強くなったので、尻尾を取付ると布団凧は安定して揚がり、大阪の空を楽しんでいるようでした。

(尻尾無しの布団凧)

(尻尾を付けた布団凧)

スマイルカイトアクションの凧揚げも行っていましたので、私の持参した「鎮魂の凧」を揚げると東北の被災された方々への思いを願い風を受け高く揚がっていきました。

(鎮魂の凧)

大阪支部会員の方の凧を参考に製作した正方形の石川県観光PR用の凧を揚げ、竹骨の調整についてレクチャーを受けました。

(石川県の観光PR凧」
大阪支部の坂井代表曰く「凧の秘密は何にも無い!見ればわかるから。だから知っていることは秘密はなく、聞かれればなんでも教える!」
大阪支部の考え方にはいたく感心するものです。
そして、私もこのような考え方でありたいと思うものです。

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雪吊りを外しました

2016年03月12日 | 日々雑感
平成28年3月12日 今日庭師さんが来て庭の雪吊りを外していきました。
天気は曇り空でしたが、午後には青空が広がりましたが、風はまだ寒く昨日から冬のような気温のままです。

それでも家の中は窓越しの陽の光が暖かく、春のようなポカポカした陽気に思わずうきうきした気分になりますが、外は10℃位の気温に思わず身体がブルッとなります。



松の木や柊、楓の枝は雪吊りの縄から解放されたのですが、寒い風に震えているように見えます。
雪吊りが外れましたが、春はもう少し先のようです。
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平成28年 凧・絆プロジェクト(4)

2016年03月10日 | 3・11 凧絆プロジェクト
平成28年3月10日 今日は朝から曇り空ですが雨は降らないようです。
今年もこの季節がやってきました。
年々人々の記憶の中から震災の記憶が薄れてきているように感じられるのですが、自分たちだけでも震災で被害を受けられた人々に慰霊の気持ちで凧揚げをしたいと思っています。

ケーブルテレビで徳光海岸の風の強さを確認すると3.7m/sと連凧には少し強いようですが、午前中に凧揚げをすることにしました。
昨日、北国新聞社から震災の凧揚げについて取材の打合せをしていましたので、今日揚げる事を伝え徳光海岸で凧を揚げました。
昨年作った”鎮魂”と書かれた凧は東北の方向からの風を受けて高く飛揚していきました。
”「東日本大震災」みんなでがんばろう!日本”と書かれた垂れ幕凧も強い風を受けて揚がっていきます。

(鎮魂の凧)

(垂れ幕凧)

(揚がる二つの凧)

揚がっている途中には風が弱くなって両方の凧が降りてきますがその都度、凧を持って良い風を待って揚がっていきました。

今年の一文字”希”を書いた連凧を揚げて行きます。
連凧を揚げるには強すぎる風で、連凧全体が強い風に逆らうように激しく上下左右に揺れ、時には空を舞う龍のように大きく身体を揺るがします。

(連凧)

(冬装束で凧を持つ)

連凧は時には高く、時には強い風で全体が地面と平行になる位に低くなります。
引く力も強く、揚げ糸を持つ手も糸が手に食い込み痛くなります。
北国新聞の記者も現れ、写真を何枚か撮影してくれました。
風も強くなってきましたので連凧を降納しました。
その時、垂れ幕凧が風に流され、近くの水溜りに落ちてしまいました。
すぐに回収したのですが、垂れ幕は破れ
水から上げてみると垂れ幕の紙は破れ砂まみれになっていました。
今日の風は3~5m/sで気温は5℃位で寒い冬の一日でした。
帰宅後、垂れ幕凧を水洗いし、物干しで干すことにしました。
垂れ幕は新たに作り直そうと思っています。

東日本大震災で被災された方々へ!
私達はあなた方のことは忘れません
どうぞこれからも頑張って下さい。
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平成28年 凧・絆プロジェクト(3)

2016年03月07日 | 3・11 凧絆プロジェクト
平成28年3月7日 2011年3月11日の東日本大震災がら今年で5年となります。
今年の一文字”希”のダイヤ凧を竹ひごを使って10枚組み立てました。

(組立完了1)

(組立完了2)


(繋ぎ終わった連凧)

その凧を今までの連凧に繋ぎ、60枚の連凧は完成しました。

私の作っている”凧・絆プロジェクト”の連凧は今年で60枚となりました。
震災発生の年に被災地の凧の仲間から”被災した子供たちを元気付けるために簡単な凧を提供して欲しい”との呼びかけで日の丸の中の赤い丸の中に絆の文字を白抜きにしてパソコンで印刷し、その丸を切り抜きビニールに貼りつけたダイヤ凧を仙台凧の会に発送しました。

被災地に贈った絆のマークの凧を地震発生の年として、先頭に10枚繋いでいるので、全体として今年は60枚となるのです。

今年の3月11日の天気予報は雲/雨となっています。
今までは天候恵まれたことはありませんでした。
今までは天候と相談しながら凧作りに協力して頂いた子供たちと凧揚げを行ってきましたが、天候に恵まれないことで徐々に参加者が少なくなり、今年はどちらのグループにも協力を求めませんでした。
今回は私達夫婦だけの凧揚げとなりますので、10日か11日の天候を見ながら、被災された方の慰霊のための凧揚げを行いたいと思っています。
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ふくら雀布団凧

2016年03月05日 | 凧の制作
平成28年3月5日 昨年大阪支部の凧揚げに参加した折りに、濱布団凧を見てその凧を
作ってみたいと思いました。それで制作について教えを乞うと快諾して頂き後日、材料と設計図を昨年中に送っていただいたのですが、中々製作に着手できませんでした。

凧の大きさは横3.2m、縦3.0mの大きさでリップストップナイロンを繋ぎ合わせて、ふくら雀の絵を描き
彩色しました。

(ふくら雀の絵に彩色)
濱布団凧の特徴は布団凧の中の気筒を作るキールが無いことです。
その代りキールの代わりに内部の糸で凧の表面の生地と裏面の生地を内糸目で繋ぎ
布団の形を作る構造になっています。

(内側に内糸目を取付)
表の生地と裏の生地を縫い合わせる前に内側の糸目を付けていきます。
その後縫い合わせ、糸目を付けて布団凧は完成しました。

今日は徳光海岸へ行き試し揚げを行いました。
天候は晴れ、気温18℃、北東の風で風速2~3mで試し揚げにはコンディションは上々です。
最初は尻尾を付けて揚げようとしたのですが、風が弱く揚がりません。

尻尾の代わりに凧の中間にウィンドソックを付けて何度かトライしていると
丁度良い風が布団の内部に入り、凧は飛揚しました。





凧は地上5~7m位を右に左へと中々静止してくれません。

それでも風が強くなると高度を増してくれるのですが、引き具合は結構強いものです。
今度大阪に持って行き、師匠に見ていただき、糸目の調子も見てもらおうと思っています。

この凧の名前を『ふくら雀布団凧』と命名しました。
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