武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ウナギのかば焼きの巻

2009-05-01 21:37:18 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2007年7月17日(火)掲載のえ

ドンと目の前に出された「ウナギのかば焼き」は、とってもいいにおいがする。お腹が空いているときには、たまりません。

脚本家、作家の市川森一さんの古里の長崎県諫早市は、本明川の流れる町で水がきれいで、ウナギのかば焼きが名物。市川さんは、そのかば焼きのにおいをかいで育った。当時は大人でもなかなか食べれない高級品。そのかば焼きを初めて食べたのは、高校の入学を記念して、父が連れて行ってくれたときに食べたと。そして、おちょうしを1本注文して、静かに杯にお酒を注いでくれた。それは一人前と認めてくれた、元服の儀式のようなおごそかな気持ちと共に、食べたと語ります。

ヒロク二さんに、「今日はうなぎにしようか?」と言うと絶対拒まない。うなぎは、スタミナがあると思っているらしい。うなぎのかば焼きといえば、家では、スーパーに行って「鹿児島産のうなぎのかば焼き」をいつも買う。あれば、しじみ貝も買う。うなぎのかば焼きとしじみのみそ汁は我が家の定番の組み合わせなのです。今回は、いつも家で食べるうなぎのかば焼きで絵を描いて貰いました。うなぎは、電子レンジで暖めてはいけません。ガス火で、さかな焼き器の上に網をのせてゆっくり焦げ目をつけていきます。丁寧に焼くだけでおいしさがアップします。熱々のご飯にのせてタレをかけて、山椒をふりかけていただきます。おっと、食べる前に、絵は描いてもらいました。
ヒロク二さんは、冷えたうなぎのかば焼きを台所に持ってきて「食べれる。」と凄むので、また暖め直して熱いご飯でリメイクして食べてもらいました。築45年の我が家には、ちゃぶ台のような古い机があり、蛍光灯と共に裸電球で部屋をともしている台所にいると「残し物はするな!」とか「今日もちゃんと食事ができることに感謝しろ!」とか、説教がとても似合う台所なのです。



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