手作りっていいですね

手作りが大好きな、まつしまです。

反射式ストーブ

2011年03月23日 13時00分17秒 | Weblog
震災の厳しさを何とか乗り越えられた一つに、この反射式ストーブがあります。

冬だったら暖房と煮炊き、夏だったら煮炊きだけでも・・
と思い準備したのですが、使ってみて気付いた事。
余震がひどくてストーブを使っている時は、すぐ消さなければならず、目を離せません。
でも寒い毎日、大活躍してくれました。

常々、宮城県沖地震に匹敵する大地震が来る確率がとても高いと言われていました。
数年前から、万が一の時のために準備して置かなければ・・と思い立ち、気が付いた時、少しづつ準備していたのです。
普通の石油ストーブ、カセットコンロ、ハンドルをくるくる回すトランジスタ発電機(全然役に立ちませんでした。使い方が悪かったかなぁ・・安物買いだったのかな?)、太いローソク、飲み水、水用ポリタンク。
本当は、そんなもの、役立つ日が来なければよかったのに・・・

今、家の中を見渡しますと、全部電気の力を借りています。
停電になったらなにも使えません。

この反射式ストーブも、買ったまま、クローゼットで数年眠っていたのです。

鍋にお米を洗って入れ、水も適量入れ、のっけて置くだけで美味しいご飯が出来ていました。
ありがたい、ありがたい。

灯油は、我が家の備え付けの灯油タンクから、ポックンポックン(なんて言いましたっけ・・)で汲み上げ入れたものです。


カセットコンロも準備してありました。
これも、買ったままクローゼットで眠っていました。ボンベも三本セットがあります。


長男が被災した家の後片付けに必要なものを買いにホームセンターに行ったお父さん、すぐ帰って来ました。
「あぁ、売っていなかったんだ」と思ったら、残っていたカセットコンロのボンベ二本持ってまた出かけたのです。「えー、何々?」

後で話を聞いたら、買うために並んでいた自分の前のおじいさんとお話をしていて、隣町でボンベは売り切れて手に入らず、ここまで歩いて来たのだと言ったそうなの。
このホームセンターで買えるボンベは一本だけ、制限があってその一本のために並んでいたそうです。

電気が復活していて、我が家では電気調理器が使えますし、何でも調理する事が出来、カセットコンロはもう使わなくてもよくなっていました。

おじいさんに残っていた二本を譲り、一緒に並んで一本買い、その一本も譲る事が出来たと帰って来ました。
ちなみに、自分の買い物は出来なかったそうです。

震災12日目、まだガス、水道は止まったままです。

お向の奥さんが、近くにある小学校から炊き出しを貰って来てくれました。
頂きに行かないで、カレーをご馳走になっちゃった。悪いジジ、ババですねぇ(ひっひっひ)


お嫁さんが避難して来ました。ホッとしましたよ~~。
さ、さ丁度お昼、炒飯とチャプチェをワンプレートで頂きましょう。

電気も消えましたので暗いのですが、地震直後の台所、
まるでゴミ屋敷です。
天ぷら油を鍋に入れたままにしておいたので、その鍋がすっ飛び、まんべんなくすべてのものに油が降り注ぎました。
水は出ないし、とってももひどい思いをしたそうです。(お父さんの弁)

キッチンタオル。普通のふきんは清潔さに欠けますが(水が無いので、漂白消毒も出来ません)ペーパータオルなら、使い捨てで清潔だと思います。
使ったペーパータオルは集めて取って置き、その辺を拭いたり、最後はいつもなら水でジャージャー流し、綺麗にするシンクも拭いちゃいます。

地震以来初めて外に出ました。
あちこちにひび割れ。家を流された方達には無いに等しい被害ですね。
でも、地震の怖さがこの位の地割れにも感じられます。