バッグの仕上げに入っています。
染色した後、下地の漆塗りをして、乾かします。そして、もう一度、仕上げの漆とイボタの蝋付けで、伝統的な模様を浮き立たせて行くます。
これが、私の漆を塗るときに使う器です。
まな板のような木と、刺身を盛り付けるようなお更、漆をかき混ぜるヘラです。
しかし、良くみてみると・・・・
真横にしてみても、お皿は下の板から離れません。
これは、わざとくっつけたのでは無くて、長年、漆の作業をしている内に、少しずつ滴が垂れた物が固まって、引っ付いてしまったのです。
お皿は、最初は普通のお皿と一緒で、厚さが数ミリしか無かったんですが、いつもまにか、厚さが1センチ近くにも分厚くなっています。
一番良く使うところなどは、こんなになって、まるで鍾乳石が何万年も掛けて伸びていくように、漆の滴が、こんな形になってしまいました。
象の顔に見えるようなアートになっています。
これは、同じケラなのですが、右はまだ新しいものです。それが、10数年使っている内に、少しずつ左の様に大きく育っていったのです。とても、同じヘラとは思えないでしょ!
漆の道具も、長年使っている内に、思いもよらないような表情を見せてくれるのです。
このブログの応援をこめて、下のバナーを ポチッと押して下さい!
ワンクリックありがとうございました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます