高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

後継者育成事業  2012-1

2012年11月14日 07時13分08秒 | 後継者育成

10月10日から、今年の後継者育成事業がはじまりました。

今年は、基本的な事を重点的に教えて行く方針です。初日は、「竹磨き・荒割り・荒剥ぎ・足剥ぎ・幅取り・面取り」です。

今年の生徒は、優秀な生徒ばかりと聞いていましたので、少しペースアップして教えていくことに・・・・

Cimg1519幸い、雨も振らなかったので、屋外で竹磨きが出来ました。

竹磨きの時は、磨くことよりも、磨き包丁の研ぎ方に重点を置いて説明しました。

「磨き包丁」とは、竹細工独特の道具ですが、この磨き包丁の切れが悪いと、磨きが全然進みません。また、綺麗な仕事が出来ないのです。

生徒は、磨き包丁を研ぐことに苦手意識を持っていますので、なるべく簡単に短時間で研ぐことが出来ると、実演して見せます。

すると、顔つきが変わってきます。

午後からは、屋内に入り、足剥ぎなどの作業に移ります。

この時も、基本的な姿勢の問題、持ち方、目線、座り方・・・・などなど、職人の仕事は、ある程度、立ち居振る舞いを見ると、どれくらい出来るか判るものです。

脇を閉めて、体の中心に向かって、意識をするだけで随分違ってきます。

Cimg1525horz 使用前・使用後の様な写真です。左が、最初の頃の写真です。

姿勢を正して、ヒゴの持ち方、目線を教えます。随分、見た目の姿が変わりました。

恐らく、これでヒゴの歩留まりがうんと変わってきます。

今回の後継者育成事業では、こんな基本的なことを中心にやって行きたいと思ってます。

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