高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

プロの切れ味

2015年03月05日 05時24分28秒 | 竹細工

竹細工の作業の中で、ヒゴの幅取りという作業があります。
どんな事か?というと・・・・・

2本のナイフを木に打ち込み、そのナイフの間に竹を通すことによって、広い部分を切り取っていく作業です。



こんな感じです。

この時、打ち込む木の材質ですが、

刃物を打ち込んでも、抜いた時に元に戻るような、弾力のある柔らかい木が良いのです。

硬い木だと、打ち込むのも大変ですし、変に横向きに力を掛けたりすると、刃先が折れたりします。

柔らかい気だと、打ち込むのも簡単ですし、手で捻って微調整することも出来ますし、抜いた後も復元力が強く、元に戻ります。

一番良いと思われるのが、銀杏の木です。

まな板によく使われて居ますよね。



昨日は、ちょっと銀杏の木を探しに製材所に行きました。

私達が使うのは、直径10センチほどの角材があれば良いのですが、そういった形状の物はありません。

そんな細い所は、伐採した時に邪魔になるので、山で放置されて居るようです。

木の幹の太い部分だけが切りだされ、製材されて、まな板に加工されるようです。

製材所の人に、使い方を説明し、細いところが無いか?聞いた所、

「そんな細い所は無いけど、この木を少しあげるよ。」と、言ってくれたのです。



そして、直径が40センチ近くある銀杏の木を輪切りにしてくれました。

その時使った、チェーンソーの切れ味にびっくり!

物の5秒くらいで切ってしまうではありませんか!

さすが、プロの道具は凄い!ホントに凄い!

パワーも凄いのですが、チェーンソーのバーも80センチ位あるような大きなものです、

そして、切れが抜群に良いのですね、研ぎ上げられて居るのですな~

見ていて、実に気持ちが良い!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする