高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

模様を合わせる

2014年06月02日 04時22分32秒 | 竹細工作業工程

お客様からのオーダー品のバッグを作って居ます。
今回は、「竹ヒゴの本数を 黒2:茶1の比率で、作ってほしい」というオーダーです。
お客様にとっては、簡単な事で、ただ単に、ヒゴの比率を変えるだけと思うのですが・・・・・

これが、そう簡単には行かないのです。
2:1にするということは、このバッグの全体の本数が、3の倍数でないと模様が繋がらないと云う事です。
また、角を起こす時、横向きのヒゴと、縦向きのヒゴとの模様が、繋がらないといけないのです。
すると、ちょっと専門的になってしまうのですが、長枡網代の場合、中央部分の本数を何本にするか?
角を崩してからの本数を何本にするか?

物凄く複雑な事になってしまいます。

頭の中で、幾何学模様を作って、考えて行くのですが・・・・・非常に難しい話です。

遂に、考えていても訳が判らなくなってしまうので、荷造り紐に色を付けて、実際に起こしてみることにしました。

Cimg9265_2 実際に編んでみると、色々な事が判ってきます。

縦長になる、中央部分のヒゴは、「3の倍数+1」でなければならない。
角を崩してからの本数も、
「3の倍数+1」でなければならない。

Cimg9266 では、以上の三つの条件が重なり、お客様から要望のある大きさにするには、全体の本数と、1本1本のヒゴの太さを幾らにしなければ為らないのか?

そして、今回、割り出したのが、ヒゴ巾2.9㎜で210本のヒゴを使うと、全ての条件を満たしていました。

あ~~~(;^_^A

竹細工って、バカでは出来ませんね、ある程度頭を使うのね~!

Cimg9279_2
ちゃんと、模様が繋がりました。

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