「ジーナ6の魚」原田道子。アメリカのジーナ高校で起こった人種騒動をモチーフとしているようだ。ただ、作品はすぐにそんな具体的な地点からは離れて、憎しみという感情が持つ粘っこいようなものに対する嫌悪感に迫っていく。
こんなにも遙かとおくからでも
銃弾がひそかに貫通する
裁きの天窓を
まるい形にくりぬくこの音
聞いてほしい。とおもうのですが
そう、原田の作品はアフリカなどの社会的な見地をモチーフとしたものでも、ついには非常に肉体の感覚的なところへもどってくる。生理的な感触、と言っても良いかもしれない。読む者が、その感触に粘っこくからめ取られるか、それとも、それこそ生理的に拒否をしてしまうか、だ。
こんなにも遙かとおくからでも
銃弾がひそかに貫通する
裁きの天窓を
まるい形にくりぬくこの音
聞いてほしい。とおもうのですが
そう、原田の作品はアフリカなどの社会的な見地をモチーフとしたものでも、ついには非常に肉体の感覚的なところへもどってくる。生理的な感触、と言っても良いかもしれない。読む者が、その感触に粘っこくからめ取られるか、それとも、それこそ生理的に拒否をしてしまうか、だ。
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