「冷ややっこを食べながら」林継夫。軽いリズムで機知に富んだフレーズがつづく。
冷ややっこを食べながら
あしたのことを考えていたら
あしたがちょっと
四角に見えた
冷ややっこを食べながら
あの女(ひと)のことを思っていたら
あのひとも
四角に見えた
さっぱりとした清涼感で、ちょっと気持ちがきりっとしているのだろう。四角だからといって、あしたやあのひとが角張っているわけではない。なにしろお豆腐の四角なのだから、柔らかい肌触りのものが同時にそこにはあるのだ。
白いさっぱりとした宇宙の中で
太陽は四角
わたしも四角
思わずクレヨンで絵を描きたくなるような光景が浮かぶ。太陽は何色なのだろう、わたしは何色なのだろう?
冷ややっこを食べながら
あしたのことを考えていたら
あしたがちょっと
四角に見えた
冷ややっこを食べながら
あの女(ひと)のことを思っていたら
あのひとも
四角に見えた
さっぱりとした清涼感で、ちょっと気持ちがきりっとしているのだろう。四角だからといって、あしたやあのひとが角張っているわけではない。なにしろお豆腐の四角なのだから、柔らかい肌触りのものが同時にそこにはあるのだ。
白いさっぱりとした宇宙の中で
太陽は四角
わたしも四角
思わずクレヨンで絵を描きたくなるような光景が浮かぶ。太陽は何色なのだろう、わたしは何色なのだろう?