新書スタイルで、これまでの5冊の詩集からの作品を収めていて187頁。若いころから詩誌「詩人会議」に長く関わっていて、市議会議員も何期か務められたようだ。おそらくはそんなことも関係しているのであろう、社会的な視点を持つ作品が特に力強い。
おまえはいまこそ
ひとびとのなかにいて
毒舌を暴風のようにはためかせろ。
敵は敵だとはっきりさせろ。
味方の旗はたヾひとつ。
人民のなかにある赤い旗。
(「口のなかの旗」より)
これは21歳の時の詩集からであるが、直接的とも言える暗喩がわかりやすいだけに、無駄がなく伝わるものがある。
巻末に詳細な自己略伝がついているが、各種会合の参加者名まで記載されていて、資料としても使えるような内容となっている。
おまえはいまこそ
ひとびとのなかにいて
毒舌を暴風のようにはためかせろ。
敵は敵だとはっきりさせろ。
味方の旗はたヾひとつ。
人民のなかにある赤い旗。
(「口のなかの旗」より)
これは21歳の時の詩集からであるが、直接的とも言える暗喩がわかりやすいだけに、無駄がなく伝わるものがある。
巻末に詳細な自己略伝がついているが、各種会合の参加者名まで記載されていて、資料としても使えるような内容となっている。