「夕映えの船」島田陽子。長い航海を続けてきた老朽船を詩っている。ここまで恵まれていた、と詩い、航海中の魚たちのうたや空を埋める星のことを思い出している。いまは静かに夕映えを眺めているのだが、そこに後悔はなく、精一杯やってきたという満足感と安堵感がある。
次の嵐を乗りこえられるかどうか
船体も機器もかなり傷んだ
いずれはようようの思いで彼の地に行き着くにしても
まだ舵は手放したくない
海図を頼りに緑の島々に寄り ゆっくりいこう
これからもゆっくりと航海を続けるという意志がある。容易に判るように、老いを感じ始めた自分に対しての応援歌である。頑張っていただきたい。
次の嵐を乗りこえられるかどうか
船体も機器もかなり傷んだ
いずれはようようの思いで彼の地に行き着くにしても
まだ舵は手放したくない
海図を頼りに緑の島々に寄り ゆっくりいこう
これからもゆっくりと航海を続けるという意志がある。容易に判るように、老いを感じ始めた自分に対しての応援歌である。頑張っていただきたい。