隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film267 『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』

2023年06月26日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第267作品目は、『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』をお送りします。

 

 


『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』』は、主演:渥美清、原作・監督・脚本:山田洋次「男はつらいよシリーズ」の第21作目。公開は、1978年8月5日。製作・配給は、松竹。上映時間は、103分です。


尚、「隊長のブログ」では、山田洋二さんの作品・番組を、これで19本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい  。


今回のマドンナ役は、木の実ナナ。


レギュラー出演者:倍賞千恵子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、笠智衆(りゅう ちしゅう)、太宰久雄、佐藤蛾次郎、ほか。


ゲストは、武田鉄矢、竜雷太。


「隊長のブログ」で取り上げた、武田鉄矢さんが出演する作品・番組の記事一覧は、こちらです  。


音楽:山本直純。

 

あらすじ:熊本県・田の原(たのはる)温泉で、やることなすこと裏目に出てしまう地元の青年・留吉(武田鉄矢)に、“人の道” を大真面目に説く寅さん(渥美清)でした。ところが宿賃がなくて、さくら(倍賞千恵子)が迎えにやってきてオカンムリ。


旅先から柴又に帰ってきた寅次郎。今度こそはと反省の日々を送りますが、さくらの同級生で幼なじみのSKD(松竹歌劇団)の踊り子・奈々子(木の実ナナ)に夢中になって、レビューに通う日々が始まります。一方の奈々子は、このまま舞台を続けるべきか? 劇場の照明係・隆(竜雷太)と結婚して引退すべきか? で、真剣に悩んでいたのでした。


上京してきた留吉が、レビューを観覧したいという気持ちに乗じて、さらに奈々子と親しくなり喜んだ、寅さんでしたが。。。

 

 

感想:山田洋二監督と寅さんが好きで、今年3月には 『葛飾柴又 寅さん記念館』  を、見学しています。


本作を観ようと思ったのは、昨年11月に熊本県上益城郡山都町にある、日本初のアーチ式水道橋 「通潤橋(つうじゅんきょう)」を訪れた 際に、この場所で、『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』の撮影が行われたことを、知ったからです。


映画で、寅さんが通潤橋を歩くシーンを観て、当然のことでしょうが、橋自体や周囲の風景が44年経っても、殆ど変わっていないことに感動しました。

 


(通潤橋:2022年11月撮影)


つい先日には、「通潤橋」が国宝に指定されることが決まった、とのニュースが流れました。地元の人たちが、しっかりと維持管理してきた努力が報われて、よかったですね。


同じく登場する大分県、熊本県の他のロケ地が、どうなっているのかも、見てみたい気持ちです。


そんな熊本の田園風景での、寅さんと留吉との出会いと、交流のシーンが、良いですね。


前年の山田洋次監督作 『幸福の黄色いハンカチ』   で、映画初出演だった武田鉄矢さん。

 

今年4月のドキュメンタリー番組 『アナザーストーリーズ』 で、高倉健さんの優しさで、演技に開眼したことを語っています。


本作でも、田舎のさえない青年が、上京した東京で夢破れ、熊本に戻る留吉を好演しています。

 

『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』の見どころは、今は無き「浅草国際劇場」の舞台で繰り広げられる、絢爛豪華なSKDのレビューや、稽古シーン、舞台裏の人間模様です。


SKD出身の倍賞千恵子さんではなく、音楽番組出身の木の実ナナさんが、“水を得た魚” の如く奈々子を演じていたのが、印象的です。


松竹歌劇団の活動期間は、1928年から1996年まで。本作が撮影・上映された1978年は、まさに全盛期と言って良いでしょう。当時現役のSKDのトップスター、団員が出演し、画面に花を添えました。


その中で、木の実ナナさんが、浅草国際劇場の舞台で披露した劇中歌「道」は、圧巻でした。

 

最後になりますが、この映画が公開されてから44年が経ち、多くのスタッフ・出演者が、既に鬼籍に入られています;


山本直純、渥美清、おいちゃん役の下條正巳、おばちゃんの三崎千恵子、タコ社長の太宰久雄、御前様の笠智衆、原公の佐藤蛾次郎、田の原温泉・大朗館の主人役の犬塚弘、留吉の母役の杉山とく子、備後屋の佐山俊二、など (敬称略) 。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

 

 

 



==「映画」バックナンバー =
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f
Film1~255 省略

Film256 2023/3/19 『セーラー服と機関銃』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5c144282a467be4397465d4271875cfc

Film257 2023/4/4  『ニュー・シネマ・パラダイス』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0c0ebc82b22ea1f323fa2c1d1264226e

Film258 2023/4/13 『新解釈・三國志』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/758617884b2a49a31b9f7307561fc08a

Film259 2023/4/16 『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bafc223e40fd969bcddd9582dac7005a

Film260 2023/4/23 『アルカトラズからの脱出』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3b3b7bbdc8bdd56caeb04b160f10fd8d

Film261 2023/4/27 『コンフィデンスマンJP プリンセス編』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/381ba15a9e8aa9d8c6794ce162990d6f

Film262 2023/5/3  『わが母の記』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f5b5239b3001d929da058399a3532216

Film263 2023/5/7  『ビリギャル』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b4ff5279b0e1c8542ee6c132028530bf

Film264 2023/5/13 『ミリオンダラー・ベイビー』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d9fa6de59525e7a93812ce11842371a0

Film265 2023/5/25 『君に届け』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0887bcfa0c9d11d33a381c1b289204aa

Film266 2023/6/3  『劇場版 奥様は、取り扱い注意』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/00b12d8b9e497667f223739375d7bf53

 

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「武田鉄矢 出演作品・番組」 記事一覧

2023年06月26日 | テレビ番組

歌手・俳優・タレント・脚本家の 武田 鉄矢 《本名同じ》 は、福岡県福岡市出身で、生年月日は昭和24年(1949) 4月11日年1月28日。2023年6月現在、74歳です。 

 




 

福岡教育大学在学中の昭和47年(1972)10月に、千葉和臣・中牟田俊男らとフォークグループ 「海援隊」 でデビュー。


翌年の12月にリリースした 『母に捧げるバラード』 がヒットし、一躍注目される存在になりました。


1977年10月に公開された 『幸福の黄色いハンカチ』 で、映画に初出演。高倉健、倍賞千恵子、桃井かおり、渥美清、など、大物俳優との共演を果たします。

 



 

この作品で、高倉健さんの助言もあり、役者としての才能を開花させ、『遙かなる山の呼び声』 、『駅 STATION』 、『居酒屋兆治』 と、健さんとの共演作が続きます。



そして、1979年10月から始まったドラマ 『3年B組金八先生』 で、人気を不動のものにします。

 



その後も、数多くの映画・ドラマに出演し、個性派俳優としての地位を、確固たるものにしています。

 

さらに、司会、コメンテーター、CM、作詞と幅広い分野で活躍しているだけでなく、現在でも歌手活動を継続しています。

 




そんな武田鉄矢さんが出演する作品・番組を、「隊長のブログ」では、14本を紹介しています。


詳細は、下記の記事一覧をご参照下さい。




==「武田鉄矢 出演作品・番組」 記事一覧 ==
 
1.  1977年10月公開映画 『幸福の黄色いハンカチ』

2.  1978年8月公開 映画 『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』

3.  1980年3月公開映画 『遙かなる山の呼び声』

4.  1981年11月公開映画 『駅 STATION』

5.  1983年11月公開映画 『居酒屋兆治』

6.  1991年度大河ドラマ 『太平記』

7.  2012年度後期朝ドラ 『純と愛』

8.  2017年4月期ドラマ  『リバース』   

9.  2020年1月2日ドラマ 『義母と娘のブルース-2020年謹賀新年スペシャル-』

10.  2020年6月12日放送歴史情報番組 『武田鉄矢の昭和は輝いていた ~語りが沁みる名曲~』

11.  2020年8月21日放送歴史情報番組 『武田鉄矢の昭和は輝いていた ~ザ・ピーナッツの真実~』

12.  2022年1月2日ドラマ『義母と娘のブルース -2022年謹賀新年スペシャル-』

13.  2022年1月25日~27日ドラマ 『旅屋お帰り』

14.  2023年4月ドキュメンタリー番組 『アナザーストーリーズ』

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