テレビ Vol.540 『アナザーストーリーズ 「高倉健と幸福の黄色いハンカチ」』

隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第540回は、『アナザーストーリーズ 「高倉健と幸福の黄色いハンカチ」 』をお送りします。

 

 

『アナザーストーリーズ 運命の分岐点（以下：アナザーストーリーズ）』は、NHK 総合テレビ (以前はBSプレミアム) で、毎週金曜日 22:00～22:45に放送されているドキュメンタリー番組です。放送開始は、2015年（平成27年）4月1日。

この番組では、それぞれの人生が　“運命の分岐点”　を迎えた時を、映像や決定的瞬間を捉えた写真で、事件の“アナザーストーリー”に迫ります。

似たようなタイトルの番組としては、「アナザースカイ」 が、ありますが、内容は全くなります。

現在のナビゲーターは、2018年11月から担当している女優の松嶋菜々子。初代が、女優・真木よう子。二代目は、女優・沢尻エリカ。

ナレーターは、放送開始から、俳優の濱田岳です。

毎週観ている番組ではありませんが、興味のあるテーマが放送された時には、チャンネルを合わせています。

 

2023年4月14日には、『高倉健と「幸福の黄色いハンカチ」』と題して放送されました。

 

日本を代表する映画俳優として、語り継がれる高倉健（以下：健さん）。「隊長のブログ」で取り上げた、高倉健さんに関する記事一覧は、こちらをご参照下さい  。

 

東映ヤクザ映画の看板として、一部のコアなファンに愛されていた健さんが、国民的大スターに飛躍したのは、松竹映画 「幸福の黄色いハンカチ」  への出演が、きっかけでした。番組では、そんな健さんの“運命の分岐点”に、迫りました。

その “運命の分岐点” の証言者として最初に登場したのが、監督の 山田洋次  。

 

山田洋次監督の元に届けられたのは、健さんが使った「幸福の黄色いハンカチ」の台本。監督が注目したのが、“10年2月16日生 兄妹”、“福岡県飯能市 小倉市”、“6年3月” という直筆の書き込み。

映画の主人公・島勇作の生年月日と家族・出身地の設定を、自身の誕生日（昭和6年2月16日）と同じ福岡県の筑豊炭田のある中間市出身であることを、重ね合わせ役作りをしたであろうことがうかがえます。

さらに、自分ではなく、妻役の倍賞千恵子さんのセリフ「お帰りなさい」の箇所に、線を引かれています。自身、江利チエミさんとの離婚後、再婚をしなかったことなど、“家庭” に飢えていただろうと指摘します。

 

 

 

 次に登場したのが、同映画で共演した 武田鉄矢  。

 

本作が映画初出演、いわば素人同然の武田鉄矢に対しても、健さんは優しく接してくれたことを証言してくれました。

ロケ地となった北海道夕張市の人々の証言も、胸に迫るものがありました。

全体的に、健さんの人間性に改めて触れることが出来た番組でしたが、唯一、奇異に思ったのが、養女で最後のパートナーでもあった小田貴月さんが、出演したこと。

健さんの親族との確執も、報道されたことのある、小田さんの登場には、賛否両論があると思いますが、隊長は、好ましくは思えませんでした。

 

隊長のブログ」では、『アナザーストーリーズ』を、これで四放送回を、取り上げたことになります。詳細は、こちらをご参照下さい  。

 

尚、『アナザーストーリーズ』次回は、「愛を生き切った人～瀬戸内寂聴の99年～」と題して、4月21日（金）夜10時から放送予定です。

 

 

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