桑の海 光る雲

桑の海の旅行記・エッセー・書作品と旅の写真

10連休は北海道へ⑦

2019-05-30 20:07:32 | 日記
5/4(土)

この日は素晴らしい天気。この天気ならシャチを見る観光船も出たのにと残念でなりません。
この日はオンネトーとシゲチャンランドを訪れた後、ひたすら車を飛ばして旭川まで行く予定です。ロッジ風景画の前の畑から見た斜里岳の姿は見事の一言。人工の建造物等が一切目に入らないこれだけ景色の素晴らしいところをよく選んで、宿を建てたなあと感心することしきりです。

車を快調に飛ばして弟子屈を抜け、山道に入って峠を越えると、突然目の前に雄阿寒岳が姿を現します。双岳台からは左手遠くに雌阿寒岳が望め、真正面に雄阿寒岳が聳えています。どちらにも登頂しているのはいつものことながら感慨深いです。

観光客で混雑している阿寒湖はスルーしてそのままオンネトーへ。ここも確か20年ぶりくらいではないでしょうか。あのときはやはり天気が悪いのでオンネトー湯の滝を見に行って横を通ったと記憶しています。25年前の8月に、旅仲間のHさんと一緒に道東をドライブ旅行したときは、今回同様素晴らしい天気で、美しい湖水の向こうに雌阿寒岳と阿寒富士が眺められたのを覚えています。今回も素晴らしい光景を眺めることができました。この日は微風があり、湖面はさざ波が立っていましたが、奥の方の入り江のようになっているところでは鏡のような水面で、水面に雌阿寒岳の姿がきれいに写っていました。

オンネトーを後にして、この日の最大の目的であるシゲチャンランドに向かいました。シゲチャンランドは造形作家の大西重成さんの作品を展示する個人美術館で、2001年に開館しました。私が学生時代に投稿していたモスバーガーのフリーペーパー「モスモス」の表紙に毎号その作品が掲載されていたことで名前を知り、関心を持っていた作家です。そして2001年に初めて訪れてすっかりその魅力にとりつかれ、道東をドライブ旅行する際は必ず訪れる場所になりました。カミさんもファンで、一度一緒に訪れたこともあります。少しずつリニューアルされた作品群を見た後、2年前に購入予約をしておいた壁掛けを購入しました。雌阿寒岳と雄阿寒岳とその上に浮かぶ月のイメージだと私は考えています。どちらの山にも登頂している私は、この作品をfacebookで見て一度に気に入り、どうしても購入したくなってしまったのです。その後大西さんと少しだけ話ができました。とりとめもない話でしたが、このお人柄ゆえのあの楽しい作品なのだなという思いを今回も新たにしました。この日は今シーズンのオープン2日目ということで、次々にお客さんがやって来ていたので、お邪魔にならないよう「大西さんもどうぞお元気で」「お互いに」と挨拶を交わし、ランドを後にしました。

北見から国道39号に入り、一路層雲峡を目指します。石北峠の手前では水芭蕉がきれいでした。時間帯もあって、幸いに道路は凍結しておらず、問題なく通過できました。層雲峡を過ぎると道路の右側に再び水芭蕉の群生地を見つけましたが、ここも車を降りず通過しました。ちろりん村の所を右に入り(初めてゆわんと村に行ったときは、その隣にアイヌチセがまだ営業していたのを覚えています。)、元の民宿ゆわんと村の前を通過しました。結婚するまでは年末年始のほとんどをここで迎え、7月頭には高山植物を見に、9月中旬には紅葉を見に来て泊まりました。夏のドライブ旅行の時には何度も出戻りをし、ここを拠点にしてあちこち出かけていました。恐らく北海道の宿では一番多く泊まったところだと思います。

ゆわんと村は閉館してしまいましたが、今でもここで出会った皆さんとの交流は続いています。この日はここの元オーナーご夫妻と旭川で夕食を共にすることになっていました。旭川駅前のホテルにチェックインした後、「孤独のグルメ」で有名になった自由軒前で落ち合い、店に入ろうとしたものの、待ち時間30分以上ということで断念。やむなく近所にあった昔ながらの中華料理店に行きました。今回の旅のことや、お互いの近況を語らいながら2時間ほどを過ごしました。宿はなくなってしまっても、宿で知り合った方々とこうして再会できるのは嬉しいものです。北海道で過ごすのは実質この日が最後だったのですが、最後の夜にふさわしい楽しいひとときでした。











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