桑の海 光る雲

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天城山

2012-05-16 19:47:54 | 旅行記

今日(5/12)はどこかの山に登ろうと思い、車で日帰りお手軽登山ができる百名山を探したところ、天城山が見つかりました。カーナビでおよその時間を調べてみると、4時間半ほどと出ています。日曜日で首都高も空いていると思われたので、関越から首都高を通り、東名の御殿場で高速を下り、箱根の山を越えて天城高原GCの横の登山口へ向かい、片道2時間ほどのコースを上り、どこかで温泉に入った後、同じルートを戻ってくるという計画を立てました。

準備は前の晩にしておいたので、3時に起床し、3時半過ぎには出発しました。既に東の空は明るくなり始めており、日の出が早くなったなぁ、と驚きました。休日の早朝ということで、高速はどこもがらがら。関越から外環道、首都高と走り、用賀から東名に入りました。東名も空いていましたが、海老名SAは早朝から既に案内板に”混雑”の文字。こんな時間から混雑するほどの人気の店でもあるのでしょうか。 途中からは、雪をかぶった富士山の素晴らしい姿をはるか向こうに眺めながらの快適なドライブでした。

東名をひたすら走り、御殿場まで来たところで、ふと予定を変えて沼津まで下ることにしました。これは地図に載っている箱根越えの道路のカーブの多さにいささか恐れをなしたからでした。沼津で下りれば、一般道を走る距離は長くなりますが、カーブも少なく走りやすいように思えたからです。

これが正解でした!沼津で東名を下り、修善寺まで一般道と有料道路を通っていきましたが、修善寺を過ぎて、いよいよ伊豆スカイラインに入ろうというところで、通行止めの文字。何と当初通るつもりでいた伊豆スカイラインの北側の部分は、土砂崩れで通行不能だったのです!もし予定通り御殿場で下りていたら、大変なことになっていたわけです。

伊豆スカイラインの終点から天城高原GCまで続く道の行き止まりになったところに、天城山のハイカー向けの大きな駐車場が整備されていました。優に100台以上置けるくらいの広さです。シャクナゲの咲く時期には、この広い駐車場があっという間にいっぱいになってしまうそうです。西南の方角には、天城山最高峰の万三郎山が聳えているはずなのですが、富士山と違って、天城連山にはすっかり雲がかかって見えません。

準備をして登り始めたのですが、登山道はよく整備されています。木々の間から聞こえてくる鳥の声が、今までに聞いたことのないもので、新鮮に感じられます。途中四辻という分岐点から万二郎山にまず登り、その後最高峰の万三郎山に登り、山の裏側の登山道を通って帰ってくるのが一般的なコースなのですが、俺は逆コースをたどりました。山に雲はかかっていても、時間が遅くなれば晴れるような気がしていたので、眺めの良いルートを後半で通ろうと考えたのです。

林間の快適なコースをずんずん歩いていきましたが、途中では数人の人としか会えませんでした。下山中の人とすれ違って話をするくらいで、それ以外は万二郎山~万三郎山のルートを往復するのだろうと思われました。最後に尾根への取りつきのところで一気に高度を稼ぐ場所がありましたが、それも樹林帯の明るい道で、さほど気にならないうちに登山道は起伏の少ないものに代わり、気持ちの良い尾根道を進んでいくと、山頂に着きました。コースタイム2時間20分のところ、1時間40分ほどで到着できました。

山頂ではまだマメザクラが咲き残っていました。途中シャクナゲの群生地を通りましたが、それもまだつぼみは固く、咲くのはこれからだと思われました。周囲は真っ白なガスに囲まれ、途中何度かガスがきれいに晴れた時もありましたが、雲の切れ目からは日は射しても眼下はあまりよく見えませんでした。本来なら北側の一角に設けられていた展望台から、真っ白く雪をかぶった富士山が見えるはずなのですが、今日は全く見えません。 写真を写した後、山頂のベンチでお湯を沸かし、カップうどんとインスタントコーヒーにしました。山頂で一緒になった人とも話しましたが、俺のような逆ルートは好まれていないようです。

山頂で晴れるのを30分ほど待ちましたが、それは難しそうに思えたので、思い切って下りることにしました。こちらの万二郎山を通るルートは登山道がかなり荒れており、歩くのもなかなか大変でした。距離こそ短いけれど、登りにここを歩くことによるダメージは明らかに大きいと思われました。このルートを登りに使わなくて本当に良かったな、と思いました。今日2度目の、ルート選択の成功例で、我ながら嬉しくなりました。

登山口まではずんずん歩き、結局4時間半ほどの山行でした。後はこれまたひたすら車を飛ばし、4時間以上かけて、それでも夕方5時には自宅に戻りました。メーターを見ると、1日でほぼ600㎞ドライブしたことになります。これで百名山のうちまた一つが制覇されました。

コメント
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