桑の海 光る雲

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謹賀新年&紅白歌合戦観覧

2016-01-01 21:08:18 | 日記
謹賀新年
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

さて、昨日NHKホールにて観覧したNHK紅白歌合戦は、4時間半という時間があっという間の、まさに夢のような時間でした。

ディレクターの前説(スティックバルーンとルミカライトの使い方の説明、嵐のときの観客の振りの説明など)と司会者達の挨拶に始まり、7:15のオープニングの後幕が開き、出演者達が一斉に登場したときの感激は何とも言えないものがあり、思わず歓声を上げてしまいました。

約750倍の当選確率をくぐり抜けた約3,000人ほどの観客が見に来ていました。私の隣は嵐ファンのママに連れてこられた息子との2人組。反対の隣も、同じく嵐ファンのママに連れてこられた娘との2人組でした。やはりジャニーズファンが多かったようですが、客層は全体的に平均年齢が高め。近くにはμ’sのファンの男性2人組もおり、μ’sの出演時は大盛り上がりでしたが、他の時間はとても退屈そうでした。

座席はランダムに配布される指定券で決まり、私は残念ながら3階席でしたが、ステージ全体を見下ろすことができました。EXILEやジャニーズ系のグループ、AKB系のグループの、ステージ全体を使ったパフォーマンスは、テレビでは一部しか映りませんが、3階席から会場の照明やレーザー光線の演出とともに全体を見下ろすことができ、このあたりは楽しめました。ゲスト審査員席のすぐ後ろはカメラに写ることも多いので、どうやら出演者の関係者などが座るようです。でも、一般の観客でも1階席の人はたくさんいるとのことで、3階席を引き当てた私は残念でした。

次から次へと入れ替わり立ち替わり歌や”ショー”を披露し、息つく暇もありませんでした。とにかく1組1組のアーティストの持ち時間があっという間に過ぎ、少しも飽きません。さすがに「アニメ紅白」は全く興味がなかったのでトイレタイムにしましたが、後は一瞬たりとも見逃せない時間の連続でした。

テレビに映らない、天井に近いところにスクリーンがあり、2,3階席の観客は、そのスクリーン(ここにテレビで放映された映像が映し出されます)を見ながら、オペラグラスなどでステージを見下ろします。私もそのようにしました。

紅白2本のスティックバルーンが配られ、SEXY ZONEの時に用いました(これは帰りの電車の中での好奇の視線に耐えながら持ち帰りました)。ルミカライトも配られ、これは遠隔操作で光るときや色が決まっており、観客が色を変えられるのは最後の投票の時に赤か白か決めるときだけです。こちらは終演後に回収されます。今まで紅白をテレビで見て、どうして会場全体のルミカライトが同じ色になったり、部分的に同じ色になったりしているのか不思議でしたが、遠隔操作されていたとは初めて知りました。

テレビで映っていないところでは、会場の準備をしていることは承知していましたが、やはりそうでした。紙吹雪を散らした後は、たくさんのスタッフが大あわてで”掃除”している姿も面白かったです。話題となった”メガ幸子”も、テレビ画面には映りませんでしたが、実は登場前にちゃんとセッティングされており、いざ歌が始まって照明が当たって姿を現しても、会場からはさほど歓声は上がりませんでした。

中継で出演した福山雅治、BUMP OF CHICKEN、MISIAはやはり会場も盛り上がらず、残念でした。中継での出演は以前から不評でしたが、会場で見てみてやはり面白くありませんでした。特に今回の3組は会場で生で歌を聴けたらさぞかし感動したに違いない熱演だったので、余計残念でした。一昨年の中島みゆき「麦の唄」も別のスタジオからの中継だったので、テレビで見る分には感動しましたが、会場ではさほどではなかったのではないかと思いました。

では、スティックバルーンとともに持ち帰ることができたプログラムを見ながら、私が特に印象深かったアーティストを挙げましょう。

・郷ひろみ:のっけから会場は「億千万!」の歓声で大盛り上がり。最高のトップバッターでした。
・大原櫻子:こちらも熱演で、聞き惚れました。ちなみに私は大原櫻子をこのとき初めて知りました。
・ゆず:これも熱演。声量の凄さに驚かされました。「栄光の架け橋」を聞きたかった。
・和田アキ子:いろいろ意見はありますが、やはり本物の歌を歌って聞かせるという点では、この人に並ぶ人はなかなかいないでしょう。数年前のマイクを使わない熱唱を実際に聞いてみたかったです。
・天童よしみ:他人の歌を歌うのは、心の底では不本意だったでしょうが、美空ひばりが乗り移ったかのような”絶唱”でした。
・いきものがかり:歌の前に昨年亡くなった水木しげるのことが紹介されていましたが、私も聞きながら昨年亡くなった先輩のことが思い合わされ、思わず涙してしまいました。
・Superfly:名前は聞いたことがありましたが、女性のソロアーティストであることを、実はこのとき初めて知りました。とにかく会場全体に響き渡る声の力がすごくて、演歌歌手以外の今回の出演者で一番の”歌い手”であったと思います。この人は今回の紅白を通じて認知度が大いに上がったことでしょう。
・レベッカ:今回楽しみにしていたうちの一つ。もう最高でした!思わずフルコーラス一緒に口ずさんでいました。今回が最後のステージというのも感動的でした。
・美輪明宏:「ヨイトマケの歌」は2回目ですが、今回生で聞いて改めて涙しました。こういう人のこういう歌を生で聞けるのは、やはり紅白ならではだと思いました。
・今井美樹:これも楽しみにしていました。本当は「野生の風」を聞きたかったけれど、被災地の人達に愛されている歌ということで、この歌も心にしみ入りました。
・松田聖子:今回の最大の目的がこの「赤いスイートピー」。歌い方には賛否両論ありますが、30年前と同じように歌えないことの方がむしろ自然で、これはこれで良かったと私は思います。この歌の歌詞を使って授業をしたことも思い出したりしながら、約4分間聞き入っていました。私は思いあまって、前奏の時と終わった後にそれぞれ「聖子!」と私としてはかなり大きな声で叫んでしまいました。ひょっとしたら番組の中で声が入ってしまっているかも知れません。

終演後は司会者達から挨拶があり、黒柳徹子から、今回紅白を卒業する森進一に赤いバラの花束の贈呈があり、再度出演者達が階段に上がって、幕が閉じて終わりました。あっという間の4時間半が終わり、その後明治神宮の初詣の行列に2時間以上並んだのですが、その間も興奮は冷めることなく続きました。

考えてみたのですが、今回出演の53組のアーティストのコンサートにすべて行くとすると、交通費も含めて500万円以上は軽くかかるわけですね。それを無料で見られるというのも、ある意味ではものすごい贅沢な時間を過ごしたと言えるでしょう。外れたときの往復はがき代は目をつぶっても、とにかく行ってみる価値は大いにあると思いました。どうして3年前まで応募しなかったのだろうと後悔しました。今年もまた応募することに決めました。
コメント
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