坂本直行の絵を初めて見たのは、大雪山は黒岳ロープウェーの黒岳7合目駅だった。でも、名前を知らない人だったので適当に見ただけだった。
その後、六花亭の包装紙の絵の原画を描いたのが坂本直行だと知った。単なる素人画のように見えながら、単純な描写の中に深い観察力を見て取ったのを覚えている。
しばらくして、深田久弥の「日本百名山」を読んで感動し、彼の他の著作も集めて読んだ。その中で、深田がニペソツ山に登った時、十勝原野に暮らして絵を描いていた坂本直行と会う場面が出てきて、深田と彼が交友関係にあったことを知った。
その後、初めて中札内美術村の坂本直行記念館に行き、その作品群を目にし、感動を新たにした。花の絵ばかり描いているのかと思いきや、そこに陳列されていたのは山の絵ばかりであった。しかも、いつかは登りたいと思っていた日高の山々の。さらに、ニペソツ山や利尻山、羅臼岳など、かつて私が登頂した山の絵もあった。私は一目ですっかり気に入ってしまった。付設のレストラン、ポロシリの料理も、十勝産の食材を使った素朴な味で、坂本直行に実にふさわしいものだと思った。
坂本直行のことを知ってから、黒岳ロープウェー駅の4枚の絵を改めて見直した。しかし、画面が大きいせいか、ちょっと間延びして、強さや迫力、充実感はやや薄いように思えた。やはりある程度小さな画面に雄大な光景を切り取って当てはめ、作為を加えず描いたものに私は感動を覚える。
坂本直行の山の絵を、いつかは私も入手し、日々眺めながら暮らしたい。でも、それは夢のまた夢だろう。入手できない代わりに、私は毎年坂本直行記念館に足を運び続けるだろう。
その後、六花亭の包装紙の絵の原画を描いたのが坂本直行だと知った。単なる素人画のように見えながら、単純な描写の中に深い観察力を見て取ったのを覚えている。
しばらくして、深田久弥の「日本百名山」を読んで感動し、彼の他の著作も集めて読んだ。その中で、深田がニペソツ山に登った時、十勝原野に暮らして絵を描いていた坂本直行と会う場面が出てきて、深田と彼が交友関係にあったことを知った。
その後、初めて中札内美術村の坂本直行記念館に行き、その作品群を目にし、感動を新たにした。花の絵ばかり描いているのかと思いきや、そこに陳列されていたのは山の絵ばかりであった。しかも、いつかは登りたいと思っていた日高の山々の。さらに、ニペソツ山や利尻山、羅臼岳など、かつて私が登頂した山の絵もあった。私は一目ですっかり気に入ってしまった。付設のレストラン、ポロシリの料理も、十勝産の食材を使った素朴な味で、坂本直行に実にふさわしいものだと思った。
坂本直行のことを知ってから、黒岳ロープウェー駅の4枚の絵を改めて見直した。しかし、画面が大きいせいか、ちょっと間延びして、強さや迫力、充実感はやや薄いように思えた。やはりある程度小さな画面に雄大な光景を切り取って当てはめ、作為を加えず描いたものに私は感動を覚える。
坂本直行の山の絵を、いつかは私も入手し、日々眺めながら暮らしたい。でも、それは夢のまた夢だろう。入手できない代わりに、私は毎年坂本直行記念館に足を運び続けるだろう。