山陰旅行のついでに大山に登ってきました。
山陰地方にはなかなか来られないので、登るにはこの時しかないと思い、登ることに決めたのですが、旅の途中は荷物に登山靴が入っていて難儀しました。
8/11(日)
7:20米子駅発のバスで一路登山口の大山寺へ。途中のバスから見た山はガスがかかって見えません。まぁ、登頂が主目的なのでそれも良しとしましょう。
8:10に大山寺着。準備をして登っていきます。途中モンベルのショップがあるのにびっくり。
こんなところで商売ができるのかと思いましたが、営業しているということは、商売になっているんでしょう。ここから見上げる大山にはすっかりガスがかかっています。
8:30に登山口から登り始めました。はじめは石段や階段などがよく整備されています。しかし、階段登りは私は苦手です。しかもかなり暑く、その上この日は天気の良い日曜日ということで、かなりたくさんの人が登っています。既に下山してくる人もおり、この先の苦労が思われました。
大山は事前にも調べてわかってはいたのですが、先日登った荒島岳同様、ひたすら登りの連続。しかもかなりの斜度であるところも荒島岳によく似ています。1合ごとに標柱が立っているので、はじめは3合目まで頑張って登ったのですが、次は5合目、その次は6合目で休まないと登れないくらい、暑さと斜度に苦しめられました。そして、やはり人の多さ。これは最初からわかっていたことですが、やはりすれ違いを待ったり、追い抜いたり、追い越されたりすることが頻繁にあり、その都度登るペースが崩れてしまいます。小休止できるのはありがたいですが、この暑さの中でペースが崩れるのはやはりかなりきつかったです。
6合目までは風通しの悪い樹林帯が続きますが、6合目で樹林帯から出て稜線の灌木帯に出ます。ここからは暑い日差しの下でも涼しい風が吹き、また山頂部分が見えたこともあって、少し気を取り直して登ることができました。
山頂の手前で灌木の樹種が突然変化します。そう、山頂直下にある大山特産のダイセンキャラボクの背の低い林に入りました。この辺りからは植生保護のため、登山道は木道になっています。また、シモツケソウとシコクフウロのピンク、ミヤマアキノキリンソウの黄色が、ダイセンキャラボクの濃い緑とコントラストを成してきれいです。この辺りからは山頂付近も見えますが、山頂や避難小屋周辺にはたくさんの登山客が休んでいるのが見えます。その数およそ100人。今まで見た100名山の中で一番混雑した山頂かも知れません。
山頂に着くと、登り始めて2時間15分しか経っていませんでした。きつかったわりには時間がかからなかったのだなと驚きました。山頂標の下は休憩ができるようになっているのですが、30人ほどの団体が占領して写真撮影大会をやっており、周囲の登山客から顰蹙を買っていました。幸い彼らは避難小屋まで降りて昼食にすることにしたので、一気に山頂は人が少なくなり、そこで写真を写しましたが、1枚はやはり他の人の姿がしっかり入ってしまいました。写真を撮ってくれた人が気を利かせてくれ、他の人が入らない写真も写してくれました。
山頂ということですが、この弥山は本来の山頂ではありません。本来の山頂の剣ヶ峰は、登山道の崩壊が激しく行くことができません。しかし、遠く剣ヶ峰を眺めると、人が2人ほど見えます。後で調べると、東側の登山道から、熟達者なら登ることができなくはないとのことでした。
再び山頂が混雑してきて、ゆっくり昼飯も食べられないので、避難小屋の横で昼飯にしました。30分ほど休んで下山開始。下山ではあえて1度も休みませんでした。下りは1時間20分ほど。往復で3時間半でした。
下山後は旅館の日帰り入浴で汗を流し、モンベルショップで品物を見て回り、思いがけずキャップを衝動買いしてしまいました。
大山寺のバス停脇の展示館で、展示品を見つつ涼みながら時間をつぶし、バスに乗って米子まで戻りました。
バスには行きのバスでも一緒だった男性と私だけ。
バスを降りた後思わず「お疲れ様でした。」と声を掛けてしまいました。