例年6月末から7月頭には北海道に行っていたが、今年はゆわんと村が閉まっており、礼文も昨年のこともあって今年は行く気が起こらなかったので、今年は仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳に登ろうかとも思ったのだが、残念ながら天気が悪く、せっかく南アルプスの名峰に登るからには、できるだけ天気のいい日に登りたいために、今回はキャンセルし、やむなくここで伊吹山と荒島岳に登ることに決めたのである。
前橋から名古屋まで約5時間かかると知人に聞いていたので、午前中に登って昼頃下山するために、朝5時に起きて5時半には出発することに決めた。北関東道から上信越道、長野道から中央道、名神へとひたすら走り続ける。途中中央道の恵那山トンネルでは天井板除去工事をしており、対面通行でスピードが落ちたが、あとは快調に飛ばせ、途中で眠くなることもなく関ヶ原インターに到着した。カーナビでは高速料金が9,300円と出ていてびっくりしたが、ETCのおかげでほぼ半額であった。
ここから伊吹山ドライブウェイで山頂のすぐ下まで行ける。ここの通行料金は何と往復で3,000円なり!関ヶ原までの高速料金と1,300円しか違わないのにはびっくりした。3,000円という料金のためか、土曜日の割には比較的空いていた。10キロ以上走って、山頂直下の広々した駐車場に車を駐めたのだが、駐車場にはせいぜい100台ほどしか車は駐まっていない。3,000円という料金は結構敬遠されているのではないかと思われた。
駐車場から頂上までは3つのルートが通っている。一番ポピュラーなルートは小1時間で山頂に着けるなだらかなルートだが、その分たくさんの家族連れが登っているのが見える。もちろん私はこのルートは採らない。私は真ん中の、一番距離が短く一番急なルートを採った。ここは急な階段が続くルートで、しかし20分で山頂で着くとのことだった。
伊吹山は高山植物群落で知られ、天然記念物にも指定されているが、この日はちょうど花の端境期に当たるのか、ほとんど咲いていなかった。急なルートとのことだったが、それほど急ではなく、一歩一歩階段を上がっていくうちに、何と10分で山頂に着いてしまった。このルートの登山道脇には、山頂の売店に荷物を運び上げるためのケーブルカーの軌道が付いており、私が登り始めた直後にケーブルカーも上がってきたのだが、山頂まで抜かれることはなかった。
山頂はとても広く、いくつもの小屋が建ち並んでお土産を売ったり食事を出したりしている。私はもちろん利用しないが、どこも結構な人でにぎわっていた。私は山頂にある日本武尊像の前で写真を写し、すぐに下山した。下山も10分ちょっとだった。駐車場脇のレストハウスで、名物という伊吹山蕎麦(かき揚げ付き)をすすって、登ってきた道をそのまま引き返し、関ヶ原インターから再び名神高速に乗って西に向かった。