桑の海 光る雲

桑の海の旅行記・エッセー・書作品と旅の写真

2週連続の百名山は八ヶ岳へ

2024-10-09 16:05:23 | 旅行記
先週の日曜日に平ヶ岳に登ってきて、また今週の日曜日も登山となりました。若い友人と八ヶ岳に登ってきました。この友人との登山は2回目。八ヶ岳はもう5回目で、これまでの4回はいずれも少しずつ違うルートを登ってきたので、今回も検討した結果、まだ登ったことがない阿弥陀岳に登ることに決め、美濃戸口から入り、行者小屋~阿弥陀岳~中岳~赤岳~文三郎尾根~行者小屋と回って美濃戸口に戻ることにしました。下山後も長時間のドライブが控えているので、一番短いルートを選択した次第。
10日ほど前から4種類ほどの山の予報とにらめっこしましたが、めまぐるしく変わるのには正直言って困りました。結果、てんきとくらすの予報が一番正確でした。
登り初めは曇り空。それが次第に雲が切れ始め、青空が広がり、日が差し始めました。行者小屋までは苔が美しい沢沿いの道が続きます。登山道が河原のようのところを通るようになると、ナナカマドの紅葉越しに目の前に横岳の絶壁が立ちはだかるのが見え、間もなく行者小屋に着きます。
行者小屋でも紅葉越しに赤岳の絶壁を見上げることができました。小屋の前のベンチではたくさんの人が休んでおり、テントも並んでいます。予報がいまいちだったせいか、以前10月頭に登った時よりも人が少ない気がします。
小屋からは初めてのルートを通って阿弥陀岳に向かいます。赤岳に直登する文三郎尾根のルートより斜度は緩やかですが、距離は長いです。途中、紅葉の向こうにかつて登った硫黄岳が見えました。
次第にガスがかかり始め、阿弥陀岳と中岳の分岐に着きましたが、本来なら南に立ち並んでいる富士山や南アルプスの山々は雲に覆われて見えません。しかし、遠くには雲海が広がり、手前には南八ヶ岳の山々が立ち並んでいました。尾根の北側もガスに覆われ、さっきまで遠くに見えた硫黄岳や、下に見えるはずの行者小屋も見えなくなってしまいました。
荷物をデポし、阿弥陀岳への登りにかかります。とても急で、手で岩をつかんで登るところが半分以上だったでしょうか?でも30分もしない間に登頂できました。山頂から正面に眺める赤岳の姿は荒々しく目前に迫ってきましたが、実は今回初めて、赤岳と阿弥陀岳の間に中岳という別の山が聳えていることを知りました。
分岐までも急な崖のような登山道ををヒヤヒヤしながら下りました。分岐まで戻ってふと顔を上げると、何と富士山が雲海の上に顔を覗かせているではありませんか!すぐさまカメラのシャッターボタンを押しましたが、間もなくまた雲に隠れてしまいました。
実は阿弥陀岳の登りあたりからシャリバテ気味で、分岐でパンを頬張ってから中岳の上り下り、赤岳への登りにかかったのですが、これがきつかった!少しふらつくこともあり、シャリバテの怖さを実感しました。若い友人は体力もあるので先に行ってもらい、申し訳ないことに長時間待たせてしまいました。それでもなんとか赤岳山頂直下の岩場を登り切って、予定通り昼前には登頂できました。
4年ぶりの山頂は残念ながら雲の中。やはり予報のせいか人は少なめです。たまに雲の切れ間から青空や太陽が顔を覗かせます。風は少し吹いていますが寒くはなく、風をよけて昼飯にしました。
天気が回復する様子もないので、昼飯後はすぐ下山することにしました。山頂でエネルギー補給をしたためでしょう、行きには山頂まで30分以上かかった文三郎尾根分岐まで、下りは15分もかかりませんでした。
文三郎尾根には通称“マムート階段”というのがある他、急な尾根にたくさんの階段が付けられており、登る時はとても苦労します。ここを今回初めて下りに使いました。辛い登りとは反対に、下りはスタスタ下っているうちに降りきってしまいました。
行者小屋では、行きに確認しておいた、水場の水に浸かっていたCCレモンを大枚はたいて購入し、2/3くらいを一気に飲み干しました。酒飲みならビールと行きたいところですが、私も若い友人も下戸です。このCCレモンを飲みたくて足早にマムート階段を降りてきたと言っても良いでしょう。
行者小屋からは今朝通ってきた道をそのまま下りました。それほど疲れは感じていませんでしたが、意外と時間はかかりました。帰りには、ちょっと遠回りにはなりましたが、八ヶ岳登山時には毎度おなじみの縄文の湯に入って汗を流して帰途に就きました。

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平ヶ岳

2024-09-30 19:51:30 | 旅行記
9月29日(日)に念願の平ヶ岳にようやく登ることができました。本当なら鷹ノ巣から登るべきでしょうが、年齢的・時間的・体力的な面を考慮してプリンスルートを選択しました。
普段は単独行ですが、登山口まで送迎してくれる銀山平の宿は、週末はどこも1人での宿泊ができないようで、思案の結果学生時代の友人達を誘うことにしました。幸い快諾してくれ、予約した4月末時点で1軒だけまだ空室のあった民宿Kにお世話になりました。宿では町が観光振興のために建てたというログハウスに宿泊し、風呂は白銀温泉を利用しましたが、どちらも大変快適で、また宿の食事も美味しく、宿主ご夫妻の対応も大変よく本当に良い宿に泊まれたなと思いました。
3時に起きて準備し、4時に宿を出て約1時間半で登山口へ。登山でこれほど長くシャトルバスや送迎車に乗ったのは初めてです。辺りは一面ガスの中。予報では雨も降るとのことで気勢も上がりません。バスを降りた近くのベンチで朝食のおにぎりを胃袋に詰め込んでから出発しました。
のっけから急登が続き、樹林帯の中で風も吹かず、汗が噴き出て息も上がります。これほどの急登が続く山はこれまであまり経験したことがないように思います。たまたま同宿の人達が我々の他6人登っていましたが、皆さん我々とさほど変わらないスピードで登っていたのは頼もしい限りでした。
1時間40分ほど過ぎると空が開け始め、雲の切れ間に青空も見え始めました。そして本当に突然湿原の端に出ました。このあたり苗場山と同じです。湿原の草紅葉が見頃で、雲の切れ間から差す日差しが草紅葉を照らし、美しさが引き立ちます。
我々は玉子石は帰りに寄ることとして、宿から指示されたとおり、姫ノ池は後回しにして先に水場を通り、山頂を目指します。湿原に出ると後はずっと木道で、これまでの急登とは比較にならない快適な木道歩きが続きます。途中鷹ノ巣から登ってきたトレランの方に道を譲る際に「プリンスルートとはうらやましいですねぇ。」と言われました。恐らく朝4時頃出発してきてのでしょうか。すごい健脚だなと思いました。
山頂直下では青空も見え、日も差してきました。急登の時の蒸し暑さもなく、快適に歩けます。天気予報が良い方に外れ、同行の友人だけでなく、同宿の人たちとも喜び合いました。
山頂標は話に聞いていたとおり三角点のところに立てられていました。最高点まで足を伸ばし、写真を写して再び山頂標のところへ戻り、ここでも写真を写してから大休止にしました。朝食に付いてきたゆで卵と魚肉ソーセージを食べましたが、どちらも普段食べ慣れないものなので新鮮な美味しさがありました。
山頂標前では30分ほど滞在し、遠くに団体さんが見えてきたので下山することにしました。宿から指示されたとおり姫ノ池に向かいます。どこの湿原も草紅葉が見頃です。青空の下だったらどんなにかきれいだろうにと思いましたが、こればかりは仕方がありません。姫ノ池では別の宿のバスで来たご一行様が集団で休憩していたので、湿原の向こうに山頂を眺めた後その場を後にしました。
ここから最後の目的地である玉子石へ向かいました。玉子石分岐からは5分ほど。到着してみると意外に大きいことにびっくりしました。遠くには草紅葉の広がる中に池塘も眺められました。先程まで見えていた青空はすっかり見えなくなりました。雨に降られる中あの急登を下るのはいやなので、早々に下山し始めました。
辛い急登を今度は下るのですが、登りの時と同じくらい困難を極めました。本当に最後の最後まで息の抜けない下りでした。途中雲の切れ間から越後駒ヶ岳と中ノ岳がわずかに眺められました。沢の音が大きくなると遠くに駐車場のバスが見えました。川を渡る手前にあるヒカリゴケを見てから橋を渡ると間もなく駐車場に着きました。我々の宿の車が一番先に全員集合して出発することができました。
宿に戻ってから再び白銀温泉につかり、帰途に就きました。登頂が難しい念願の山の山頂に立つことができ、今年もなんとか未踏の100名山に一つ登ることができました。残るは6座です(飯豊山・赤石岳・悪沢岳・聖岳・光岳・宮之浦岳)。 


 
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行き当たりばったりの北海道③~利尻山登山

2024-09-16 22:01:05 | 日記
利尻山に登ったのは29年前。それ以降も毎年のように訪れた礼文島から利尻山を眺めてきましたが、利尻山に登ることそのものからはずっと遠ざかってきました。あれから登山道が崩壊して付け替えられたり、携帯トイレの持参が必須となったりしたと聞きます。どんなふうに違ったのか興味もありました。
20日は朝から快晴。宿の窓からは港の向こうに利尻の姿が眺められました。日の出を前に山頂が徐々に日に照らされていく様子を眺めながら準備をしました。食堂に行こうと玄関を通りかかると、ウェルカムボードに宿のスタッフから激励の言葉があり、ちょっと嬉しくなりました。食堂でIさんと一緒に食事をしながら、雲一つない空の元登ることができることへの期待に胸を膨らませました。
4:45に宿を出て車を走らせ、3合目の登山口に5時前に到着。5時から登り始める人が多いと見えて、宿の送迎の車が次々とやってきます。I山もバイクでやってきました。トイレを済ませ、5時少し過ぎにIさんと一緒に登り始めました。甘露泉泉まではツアー客が入るため、登山道も整備されています。甘露泉水で冷たい水を一口飲み、ここでIさんと分かれて別々に登っていくことにしました。
最初は樹林帯の中を5合目までだらだらと登っていきます。5合目から7合目は背の低い灌木帯の斜度のきつい尾根筋をほぼ直登します(ここが一番きつかったたように思います)。次第にハイマツが混じり始めると7合目を過ぎ、第二見晴台に出ると目の前に利尻山(実際には長官山)、後ろには海が広がり、遠くに毎年訪れている礼文島が見下ろせます。
第二見晴台からはハイマツと低い灌木の間を縫うように登っていき、やがて長官山に出ます。目の前に利尻山がバーンと聳え、思わず歓声が上がります。29年前は目の前には広大なお花畑が広がっており、そのときは一面にエゾカンゾウが咲いていたのですが、現在ではお花畑は完全に笹原になっていました。
長官山からはいよいよ火山特有のザレた斜面を登っていくのですが、29年前とは雰囲気が全く違っています。谷間のようになったところを3歩進んで2歩下がるような感じで苦労しながら歩みを進めた記憶があるのですが、そんな箇所は全くありません。また、登山道の右側が崩落地となっており、どうやら昔の登山道があったあたりは斜面ごと崩れてしまったようです(そう言えば、礼文島から見た利尻山に見える赤い崩落地は、昔と比べるとずいぶん面積や形が変わっているように思います)。
整備された登山道を一歩一歩登っていくと、やがて山頂に到着しました。快晴の空の下、素晴らしい眺めです。29年前は南半分が雲海の上だったので、360度全部を見渡せるのは初めてです。山頂もこんなに狭かったかな、という感じです。昇ってくる日とみんなが口々に歓声を上げ、中には百名山完登を喜ぶ人もいました。
山頂では1時間ほど過ごしました。山頂から四方を眺め下ろし、いつものように名残を惜しみながら下山しました。下りはひたすら下るだけで(特に6合目から甘露泉水までのだらだら下りが辛かったです)、しかもかなりの暑さだったのでかなり消耗しました。甘露泉水の美味しかったこと!
時計を見るとまだ13時半過ぎで、今から車を飛ばせば、沓形にある利尻らーめん味楽の閉店時間に間に合います。急いで車に戻り、味楽へ急ぎました。幸い閉店時間にギリギリ間に合い、夏だけの特別メニューである利尻昆布冷製鶏塩らーめんを食べることが出来ました。
ラーメンを食べた後はさすがに疲れたので宿に戻りました。しかし、温泉に入るには時間が早すぎます。宿で一休みし、16時頃に利尻富士温泉に向かいました。宿の部屋に干したものの生乾きの洗濯物をコインランドリーの乾燥機に投入して風呂に向かい、汗を流しました。登山の後の温泉は、毎度のことながら気持ちが良い!乾燥機の時間を見ながら1時間ほど滞在して宿に戻りました。
夕飯は、当初の予定では旅友達がよく出かけている中華料理店に行こうと思ったのですが、なんと休業。やむなくホタテカレーの有名な店に行きました。ホタテカレーは熱々のホタテフライが載り、ルーにもホタテ尾貝柱が入っておりとても美味しかったのですが、喫煙店だったのがちょっぴり残念。
夕食後は痛む足を引きずって夕陽の丘に登り、礼文島に沈む夕陽を眺めました。29年前と同様に素晴らしい夕陽でした。確か34年前に利尻島に泊まった時も素晴らしい夕陽を眺められたのを覚えています。
登山もラーメンもカレーも夕陽もと、お腹いっぱいの一日が終わりました。



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行き当たりばったりの北海道②

2024-09-07 22:29:03 | 旅行記
予想通り下船できたのは5時前だった。朝食を購入する時間も、給油する時間ももったいなく、すぐに高速に乗る。銭函あたりまで来て海の方を眺めると、海沿いのホテルのビルが見えてくる。あの手前には、かつて何度も泊まった”ちい旅”がある。もう25年も泊まっていない。
下船前にトイレにも行っておいたので、PAにも寄らずひたすら高速を飛ばす。ガソリンの残りを気にしながら留萌で高速を降りる。そのまま海沿いを北上する。羽幌でようやくセブンイレブンを見つけ、朝食と明日の食料などを買い込み、運転しながら頬張る。
空は曇り、途中からは雨も降ってきて、天塩近辺では本降りとなった。本来なら海の向こうに見えてくるはずの利尻山も見えない。ガソリンのメーターを気にしつつ内陸に入り、高規格道を通って豊富へ。雨の中をスピードも気にしつつ走り、毎度の通り「ルージュの伝言」を聞きながら無事に稚内の町に入った。
結局小樽から給油をせずに稚内に到着してしまった。モダ石油で満タンにしてフェリーターミナルに向かう。昼飯にはセイコーマートのホットシェフのカツ丼を食べようと決めていた。2,3カ所の店を見て回ってなんとか購入し、フェリーターミナルに向かう。そんなに飛ばしたつもりはなかったが、休憩時間を除くとちょうど5時間でフェリーターミナルに着いた。札幌から稚内までは夜中だと大体5時間で着くと聞いていたが、本当であった。
稚内から利尻島に渡るのは実に29年ぶり。そう、前回利尻山に登って以来である。いつもは礼文島に渡り、しかも旅客の乗船口から乗るので、なんだか変な感じである。それにしても肌寒い。気温は18度で、内地の最高気温の半分である。
航送の車を駐める駐車場に車を駐めて乗船を待っているところへ、ちょうど礼文島からの1便が到着した。もしかすると知人が乗っているかも知れないと思い外に出てみると、見覚えのあるキャンピングカーが降りてきた。何と校長だった!慌てて道路まで走って車に手を振ると、気づいた校長がびっくりして車を駐めて車から降りてきた。昨年のGW以来の再会だったが、私がフェリーターミナルに来ていたことにびっくりしていた。乗船時間も迫っていたので慌ただしく言葉を交わし、写真を撮って別れた。他にも知人がフェリーに乗っているようだったが、乗船が始まってしまったので、ターミナルに戻ることはできなかった。
2便ということで船内は空いている。前方の人がほとんどいない2等船室に陣取る。船室のテレビで高校野球の観戦をしている人がおり、音声が気になるが少し横になる。沖に出ると結構な揺れである。利礼航路でのフェリーの揺れには慣れているから、気にせず起き上がってカツ丼を頬張る。予想通りとても美味かった。
食べ終わってまた横になり、うとうとしているうちに船内放送が入る。車に移動して着岸を待つ。下船してまず向かったのは、沓形にあるらーめん味楽へ。十数年前に礼文から日帰り利尻ツアーに来た時に行って以来である。鴛泊に着いたのが13時過ぎで、味楽の営業時間は14時までであるが、もし誰も並んでいなかったら、腹は空いていないが麺だけでも食べてこようと思い車を走らせた。
味楽に着いてみると駐車場は満車。記帳を見ると5組程度の待ちだったのですぐに記帳し、駐車場の空くのを待っていると、間もなく駐車場が空いて車を駐められた。ラーメン店だけあって客の入れ替わりが早く、間もなく店内に案内される。特別メニューの利尻昆布冷製鶏塩らーめんに心引かれたが、ここは定番の焼き醤油ラーメンにする。カツ丼がまだこなれておらずお腹いっぱいだったので麺だけすすり、スープも一口すするだけにした。やっぱり美味しかった。
味楽から引き返してうみねこゲストハウスに向かう。途中で34年前に泊まったHという宿の前を通りかかったが、新しく建て直されて立派な建物になっていたものの、どうやら営業していない模様。そこから港に下るとうみねこゲストハウスに到着。前日電話で案内されていたとおりに鍵を受け取って部屋へ。目の前に港があり、その向こうに利尻山がどーんと聳えている素晴らしい眺めの部屋。こんな部屋に2泊もできるなんて何という贅沢だろう。しかも個室だし。
部屋に荷物を運び、少し休んでから利尻富士温泉に入りに行く。ここも十数年ぶり。前回はフェリーの時間が迫っていたのでゆっくり入ることができなかったが、今回はのんびりと入ることができた。あまり天気の良くない中で登山をしてきた人たちがたくさん入りに来ていた。
宿に戻って受付をし、洗濯を済ませた後、同宿の人たちとパズルをしたり、一緒に島に入ったライダーの人と話したり、セイコマで買ってきた夕飯を食べたりしながら、宿のスタッフや同宿の人たちといろいろ話をした。宿泊者の数を絞っていることもあってか、こじんまりした感じでのんびりすることができた。特に同じフェリーで島にやってきた栃木のライダーのIさんは、皆さんの話を聞いているうちに、急遽翌日利尻山に登ることになってしまった。私が車に乗せてセイコマに食料を買いに行った。ご本人はバイクで島一周をするつもりが、突然登山をすることになって困惑している様子だったが、いろいろ準備をしているうちにその気になってきたらしい。
宿に戻ってシャワーを浴び、翌日の好天を祈りながら就寝。
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行き当たりばったりの北海道①

2024-08-27 23:38:34 | 旅行記
令和改元のGW以来久しぶりに自分の車で北海道を旅してきました。珍しく旅日記を書こうと思います。長文になります。

南アルプスを縦走しようと、前泊の宿と小屋の予約を全部入れていたのだが、1週間ずっと雨の予報に泣く泣くキャンセル。夏休みをとった9日間がまるまる空いてしまった。この時期は本州はどこも同じような予報で、別の山に登るわけにも行かない。かといって9日間全部ゴロゴロしているだけなのも悔しい。考えた結果、久しぶりに車で北海道に行こうと考えた。十数年前までは毎年夏には長期で車で北海道に行っていたものだが、ここ数年では令和改元のGW10連休に出かけて以来である。幸いなことにお盆過ぎということで新日本海フェリーが行き帰りとも空いており、まず行き帰りのフェリーだけ押さえて、旅程は後から決めることにした。
18日の8時に家を出、11時に新潟港着。受付を済ませ、しばらく車の中で待っていると乗船が開始される。待っている間でスマホを見ると、20,21日は道北のみ天気が良く、それ以外の地域は雨の予報。最初はまだ登っていない暑寒別岳に登ろうかと考えたが、調べる中で7月頭の花の時期が素晴らしいとあったので、来年以降の宿題とする。次に昨年から再開された大雪山の松仙園からのルートを考えたが、暑寒別岳同様に標高が低めで暑さが予想され、また紅葉の時期でも花の時期でもないので取りやめにする。
試しに利尻島や礼文島の予報を見ると、なんと両日とも快晴。礼文島はなじみの宿が既に予約が一杯なので行くつもりはない。そこで浮上してきたのが利尻山。利尻山に登ったのはもう29年も前になる。あのときは好天に恵まれ、高山植物を見ながら登ることができたものの、同宿の人やヒッチハイクで登山口まで乗せてもらったご家族となんとなく一緒に登頂することとなり、山頂からの景色も、快晴の下とは言え山頂の南半分は雲海の上で、礼文島も雲の下に見えたために、なんとなくモヤモヤ感が残る登山だった。
今回は一人で自分のペースで登れそうである。そう言えば前回利尻島に行ったときも良い天気で、そのときはバスで島を一周したのだが、途中窓越しに利尻山の姿を眺めることができたものの、途中下車できず写真も写せなかったことを思い出した。
というわけで旅の前半はまず利尻島に渡って利尻山に登るとともに、利尻島を車で一周して南浜湿原やオタトマリ沼から利尻山を眺めるとともに、先頃入手した坂本直行が描いた鬼脇から見た利尻山の油絵が、どのあたりから利尻山を見て描かれているのかを確かめるために行こうと決めた。
フェリーが酒田沖を遠ざかると、途端にネットがつながりにくくなった。フェリーの中は一応wifiがあるのだが、とても不安定でほとんどつながらない。これは困った。落ち着かないままベッドで時間を潰し、しばらくしてまた外へ出てみると、今度は男鹿半島が近い。スマホを見るとネットがつながりそうである。急いで調査を再開する。
利尻島へのフェリーの構想の予約状況を調べてみると、幸いなことに行きも帰りも奇跡的に空いている。急いで予約を入れて決済をする。次に宿を探す。お目当てのうみねこゲストハウスに電話するとなんと満室。次に29年前に泊まったぐりーんひるゲストハウスに電話すると、これまた満室。困った!手当たり次第利尻島のゲストハウスを調べていると、鴛泊にあるKというゲストハウスに空室があるのを見つけた。ここを最後の手段として、ダメ元でもう一度うみねこゲストハウスに電話してみると、先程とは別のスタッフの方が電話に出て、私が先程電話して満室だと断られた者であるとわかると、宿泊者の調整をして下さり、なんと予約できたのである。なんとありがたいことだろう。これで懸案事項がすべて解決した。
そうこうしているうちにフェリーは男鹿半島から遠ざかり、またネットがつながりにくくなった。ネットがつながるうちに、旅の前半の旅程がすべて決まってほっと胸をなで下ろし、夕食と入浴を済ませた。明日の朝は早い。しかも、かなり遅い時間に乗り込んだので、下船もかなり遅くなり、恐らく5時前にようやく出発できるだろう。利尻に向かうフェリーは午前11時過ぎである。途中で休んでいる暇はなく、ひたすら走り続けなければならない。
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直行さんのエゾリュウキンカの絵

2024-07-31 19:52:50 | アート・文化
我が手元に坂本直行さんのエゾリュウキンカの絵がやって来てくれました。
旧蔵者によれば、40年以上前に旧蔵者のご両親の結婚祝いとして町から贈られたものとか。こんな素敵な品物を結婚祝いとして贈るとは、その町は粋な計らいをしたものですね。
そんな大切な品物を譲っていただいて良いものかと思いましたが、大切にしてくれる人にということで、ありがたく譲っていただくこととしました。
やや日焼けしていますが、春一番に咲くエゾリュウキンカのみずみずしさが絵にも溢れています。2枚目の写真はかつてGWの礼文島で見たエゾリュウキンカの写真です。
こうなると、直行さんが十勝六花(ハマナシ・エゾリュウキンカ・エゾリンドウ・オオバナノエンレイソウ・カタクリ・シラネアオイ)を描いた作品を6点全部集めたくなってしまいました。残るはカタクリとシラネアオイの絵。
実はシラネアオイの絵もかつて持っていたのですが、花びらの紫色の褪色が目立ち、花も一輪しか描かれていなかったため、後にハマナシの絵の購入費用とするために手放してしまいました。
もっと保存の良いシラネアオイの絵を入手できる機会があればと願っています。もちろんカタクリの絵も。


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ミズバショウを見に尾瀬へ

2024-05-25 19:45:25 | 旅行記
今年も尾瀬にミズバショウを見に行ってきました。本当なら先週の土曜日に行っておけば天気も良く、ミズバショウも霜に当たらず一層きれいだったのですが仕方ありません。ちなみに4年前も7年前も同じ日に尾瀬に行っていることを知りました。
尾瀬はコロナ以前、もっといえば震災以前の混雑ぶりでした。トイレの行列もすさまじいものがありました。
牛首の下ノ大堀川のミズバショウの群落は今年は外れ年。例年の半分以下の数の花しか咲いていませんでした。東電小屋の先の群落はやや時期を過ぎており、葉っぱが目立ちました。
一番素晴らしかったのは山ノ鼻の研究見本園。ここは鹿除けのフェンスで囲われていることもあってか、ミズバショウもリュウキンカもたくさん咲いており、ミズバショウで一面に真っ白に見えるところもあるくらいでした。(ギョウジャニンニクが大好きな私には、ギョウジャニンニクの大群落も気になって仕方ありませんでした。)
鳩待峠に戻る途中、朝はまだ花が閉じていたシラネアオイがきれいに咲いていました。柵で囲われていましたが、これからどんどん増えていって欲しいと思いました。
今日は夏山に向けてのトレーニングも兼ねているので、鳩待峠から下ノ大堀川まで休まず一気に歩き、その後も竜宮小屋と見晴で休憩を取ったほかはとにかく頑張って歩きました。鳩待峠に戻ると歩き始めて5時間ちょっとでした。私としてはかなりハイスピードでした。















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袈裟丸山のアカヤシオ2024

2024-05-05 21:55:48 | 旅行記
今年も袈裟丸山のアカヤシオを見に行ってきました。
昨年が当たり年だった反動で、今年は外れ年だと聞いていました。
確かにつつじ山周辺は外れ年と見えて花の数も少なめ、しかもやや時期を過ぎ、先日の雨で大分散っていました。
しかし、賽の河原から小丸山まではまさに見頃、しかも2018年(近年最高の当たり年で、つつじ山と賽の河原から小丸山までのアカヤシオがいっぺんに咲いて見頃を迎えました。)と遜色ない見事さでした。
アカヤシオを満喫したので登頂はせず(以前快晴の日に登頂しているので)、小丸山までで引き返しました。
アカヤシオの向こうに皇海山(小丸山より)
アカヤシオの向こうに富士山
アカヤシオの向こうに赤城山(ツツジ山より)
アカヤシオの向こうに袈裟丸山(つつじ山より)
アカヤシオの向こうに男体山(小丸山より)
アカヤシオの向こうに日光白根山(小丸山より)
アカヤシオの向こうに袈裟丸山の峰峰




















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鳴神山のカッコソウ(2024)

2024-05-03 21:31:41 | 日記
新しい登山靴を買ったので、足慣らしついでに鳴神山に登り、ついでに見頃のカッコソウを見てきました。
カッコソウはもう何度も見ていますが、ちょうど良い時期に当たったのは初めてでした。
シカの食害がひどく、厳重に網で囲われていましたが、おかげで人工的に増やして植えた株も多く根付いており、花が咲いていない株も多く見られ、年々花が増えているように思えました。
カッコソウの植生地のすぐ下には、これまたほとんど見られなくなったルイヨウボタンの群落があり、ここも厳重に網で囲われていました。ルイヨウボタンの花も地味ですがなかなか可憐でした。






ルイヨウボタン
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屋敷山のミツマタ群落

2024-04-07 17:28:10 | 旅行記
屋敷山のミツマタ群落にようやく訪れることができました。斜面一帯がミツマタで埋め尽くされてておりびっくりしました。見頃はやや過ぎたとの情報を得ていましたが、十分にきれいでした。ミツマタの花は良い香りがするんですね。初めて知りました。
登りとは反対の方角へ降りて、神戸駅の花桃と桜を見て帰途に就きました。










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