はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

小笠丘陵彷徨

2016-03-07 09:58:43 | 低山歩き
歩行記録                                                            H28-3-4(金)
歩行時間:7時間45分   休憩時間:1時間35分   延時間:9時間20分
出発時刻:7時15分     到着時刻:16時35分
歩  数: 19、347歩(推定距離13.8km)    GPS距離14.0km
行程
 掛川駅 0:35> 遍路標識 0:30> 腹摺峠 0:30> 三ツ峰0:30> 法多山奥の院 0:30> 山本橋 0:10> 5号鉄塔
 <<山中散歩 1:30>> 三ツ峰 0:30> 腹摺峠 0:30> 山本橋 0:05> 6号鉄塔 1:10> 県道出合 1:15> 掛川駅

                                小笠丘陵 道探し


 今年、初詣で遠州法多山の奥の院にお詣りしたとき、今年こそ奥の院から5号鉄塔の道を探そうと思っていました。
ただ道探しとなると雑草が伸びる前に行かないと踏み跡が判別しずらくなるので、早く行かなければならない。
気持ちは焦るが小笠丘陵を歩くとなると六枚屏風と138°展望台がセットになり、同じようなコースになってしまう。
それが詰まらく感じてグズグズしていたが余り遅くなると時期を逸してしまうと、ようやく六枚屏風と138°展望台を通らないコースを
設定した。

 掛川駅から町中の車道を歩き、最近できた “中東遠医療センター” の横を通り、遠江33観音札所正法寺への道を行く。
途中から、かって遍路道だった山道に入り腹摺峠へ向かう。腹摺峠から三つ峰、奥の院に向かい、そこから道探しをする。
そこで道が分かれば2本目の尾根に入る予定だが、道が分からなければ一度法多山に下って県道伝いに下から鉄塔への入口に
行き、再度下からの道を探しをする。ここでは道が分かっても分からなくても、次は2本目の尾根に入ろうと思っている。
2本目の尾根から小笠山に行き、小笠山からは六枚屏風方面に下るが、屏風の手前から直接農道終点に下る道があるので、
その道を下り掛川駅に戻る。
距離は分からないが順調なら2時頃には戻ってくることができるだろ。
順調でなければ? それは分からない。でも4時ごろまでには駅に戻りたいと思っていた。

 
                   掛川駅                             ドライブスルーの薬局

 冬の掛川の町は西風が吹き抜けていて寒い。今日もポケットに手を入れて風に向かって歩いていく。
“中東遠医療センター” の門前薬局が幾つかあるが、そのうちの1件に “ドライブスルー” の文字が見えていた。薬を調合して
もらうのに車に乗ったまま済ましてしまえるとは便利になったものだ。

      
                   腹摺峠への分岐                                 遍路道道標
                    分岐の場所
 道脇に頭が黒ずんだ自然石が置いてあるが、この石には 「右 四番札所 正法寺  左 法多山」 と刻まれている。
いつ設置されたか分からないが、ここを左に行く腹摺峠の道が古の遍路道でもあり、大須賀に抜ける街道でもあったようだ。
またここには木製の小さな 「⇦ 腹摺峠」 の道標も立っています。

 
                  農家の屋根                            バイパスガード

 右折して旧道に入ると懐かしさを感じさせる屋根の民家が現れる。藁葺きの屋根をブリキで覆ったような感じがするが、屋根の
上に何本も 「千木(ちぎ)」 のように交差した物は何なんだろう? 千木なら屋根の両端にあるだけだし、それにこんな角材では
なく板状の物だった筈だ。ただ恰好でだけで付けてあるのだろうか?

 左折して300mも進むとバイパスのガードがある。民家はここまでで後は山道に入る。

  
        レッドリバー                       山 道                      山 道

 ガードを潜ると道は山道になり辺りの様相も一変する。道の横を流れる小川の底が赤く、まさしく “レッドリバー” だった。
レッドリバーと言えばジョンウエイ主演の西部劇を思い浮かべるが、 「赤い川」 となると何やら不気味な感じがする。
まず思い浮かべるのは鉄分だが、中には川の上流に鉱床や鉱山があり、水質が酸性になり魚もすまない赤い川もあるらしい。
この川に魚がすんでいるかは分からないが、蛙の鳴き声はしているので毒水ではなさそうだ。

 以前長野の秋山郷で赤い色をした温泉の入ったことがある。確かあの温泉も鉄分が貴のだろが、中々良かった覚えがある。
ならここでも、この水を使って “小笠温泉” とか “腹摺温泉” いやそのものズバリの “赤湯温泉” と名づけて、日帰り温泉を
やったらどうだろう。
尤も、ここのは水が赤いのか川底が赤いのか分からないので、いざ沸かしたら変哲もない風呂で赤っ恥をかく事必定だが。

 山道の横に崖があったり大岩があったりする、趣のある道だが、すぐ普通の山道になってしまう。ここから腹摺峠へは腹摺岩を
通っていく旧道と、峠の横を切通にして作った新道への道がある。
以前新道を下って腹摺岩を探したが、見つからないまま道標まで行ってしまい、同じ道を引き返した事がある。その帰りは同じ
道を引き返したはずなのに何故か新道に出ないで腹摺岩を通る旧道に出てしまった。
その時は腹摺岩を探していたので助かったが、その後、新道と旧道の分岐を探して旧道を下ったが分岐点は分からなかった。
今日はその分岐点も確認したいと思っている。

  
          腹摺岩                        腹摺岩                      腹摺岩

 今回も分岐点が分からないまま腹摺岩に着いてしまった。尤も新道側に面白い物があるわけではないのでどうでもいいのだが。

         
                                    腹摺峠

 腹摺峠は一般的に言えば四辻で、西に登れば法多山・エコパ方面。南に下れば県道を通って大須賀や法多山に行く
古の街道や遍路道になる。
東の上りは138°展望台を通って小笠山に行く尾根道。そして北側にある切通を下ればバイパス先の道標に行く。
この四方向はそれぞれ道標もあり迷うことは無いのだが、肝心の街道でもあった腹摺岩への道には道標が無い。

      
                  腹摺岩への道(旧道)                                新 道

 腹摺岩に向かう旧道は北東にある沢と云うか窪みを行くのだが、窪みの先には倒木があるので左に除けて行く目印がある。
基本的には窪みを行けばよいが、目印と踏み跡は窪みの少し左についている。峠から2・3分の行けば腹摺岩が見えてくる。
かっての街道も道標が無いので今では下る人は少なく、腹摺岩までの道は薄い。しかし別に何のことは無いのに何故この区間を
ハイキングコースから外したのか理解できない。腹摺峠に来た時は腹摺岩にも寄ってみてください。

  
                                   登山道横の絶壁

 腹摺峠から始まるモノレールの横の急坂を上りきれば、緩いアップダウンの続く尾根道になる。
時折北(右)側に絶壁が顔を覗かす道が奥の院まで続いている。

 
                   三ツ峰                                   エコパ

 三ツ峰は三角点はあるが景色も見えないので普段は寄らないが、今日は時間もあるので寄ってみた。
途中に紐などを張った大袈裟な通行禁止があったがこの先の道が崩れているのだろうか。また、山名表示のある木の後ろにも
細い踏み跡があるが麓の県道にでも続いているのだろうか。いずれにしても三ツ峰から県道に下る道は興味がは無い。
 三角点がある広場は意外に多くの人が訪れているようで広場もしっかりしていた。

 三ツ峰から少し行くとエコパが見えてくる。早速写真をと思っても我慢、我慢。エコパが見えだして6・7分行くと断崖の横から
木の枝に邪魔されないで写す事ができる場所があります。
いつもエコパが見えると奥の院は近いと思ってしまうが、そこから奥の院は中々現れない。エコパの写真を撮ってからでも10分
以上は歩いてようやく奥の院の分岐に着く。なのでエコパが見えても奥の院はまだ先だと思えばよいのだが、頭にしみ込んでいる
 “エコパより法多山は近い” の思いは一向に抜けてくれない。困ったものだ。

  
       点検路標識(3号・4号)         点検路標識(3号・4号・5号)             法多山奥の院

 ようやく縦走路上にある中部電力の送電線点検路の標識に出た。ここにあるのは送電線鉄塔の3号と4号の行き先表示で、
この先にある奥の院の裏の鉄塔は4号塔だ。
4号鉄塔を過ぎると次の標識は5号鉄塔の行き先を表示している。方向は奥の院の方向なのでそちらに向かう。

  いつもは奥の院で昼飯を食べるが今日はまだ時間も早いので、このまま進むことにした。

         
             点検路?                                   法多山尊永寺

 奥の院から法多山の本堂には、私は寺の北側の斜面を下って鐘撞堂に出るが、寺の僧が利用している道は本堂の南側に出る
道のようだ。私の歩く鐘撞堂への道は踏み跡が薄い所もあり、日常的に使われている気配はない。だが傾斜が緩く歩きやすいので
私は利用している。
一方南側に下る道は傾斜がきついので斜面にはロープが張ってあるが、しっかりした踏み跡が付いた道だ。
そのロープの上に中電のテープと思われる “火の用心” と印刷された黄色い幅広のテープが巻いてあった。
多分この道が点検路だと判断して左の谷側を注意して下るが、谷側には踏み跡らしきものは見当たらない。

 実はこの道は以前にも点検路探しで歩いているが道は見つける事ができなかった。なので今日も内心はこちら側からの探索は
無理かなと思っていた。ところがロープの終わった所から谷側に分け入る踏み跡が目に入った。
若しかしてと、さっそく分け入っていくと踏み跡は下に続いている。

 
                薪割り場                                  法多山尊永寺

 喜び勇んで下った先は薪を造っている場所に出た。しかしこれで喜んでは行けない。前回もここに来ていたがこの先に点検路は
見当たらなかった。この薪割り場の横ではロープを下る道と合流して尊永寺の本堂の方に通じている。

      
                 車道開始地点                                   法多山参道

 薪割り場を下に行くと参道に続く舗装路が始まっている。
アーァ、今日も上からは点検路は見つからなかった。仕方ない下から探してみようと法多山の参道を下ることにした。

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