はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

仲間ウォーク:粟ヶ岳

2018-05-09 09:58:08 | 低山歩き
歩行記録                                                           H30-5-5(土)
歩行時間:3時間55分   休憩時間:1時間05分   延時間:5時間00分
出発時刻:9時20分     到着時刻:14時20分
歩  数: 17、368歩(推定距離11.98km)    GPS距離10.8km
行程表
 倉真温泉バス停(駐車場)0:45> 県道・滝入口 0:10> 松葉(不動)の滝 0:10> 直登分岐 0:25> 林道合流 0:25> 東山道合流
 0:25> 粟ヶ岳 1:00> 榎辻 0:30> 宝殿神社  0:05> 倉真温泉バス停(駐車場)


                             粟ヶ岳周回ルート概略図

  5月の仲間ウォークは、今年寒波襲来の日に氷瀑を見たくて歩いた倉真温泉から粟ヶ岳周回ルートにしました。
滝の上から山頂へ直登するか林道経由にするかは、そのときの仲間の様子を見てから決める予定です。

 
               松葉城址入口                                アカショウビンの巣?

  前回と同じ倉真温泉の有料駐車場(¥200)に車を置いて出発したのは9時20分と遅かった。
これは粟ヶ岳の山頂で昼飯にしたいためだが、朝余裕があり過ぎると気分がだらけるようでどうも調子が出ません。

  松葉城跡は前回入口に進入禁止のロープがあったが、今はロープも無いので進入禁止は解除されたようです。
一人ならこれ幸いと行くところですがここはグッと我慢です。

  蜂の空家にアカショウビンは居るでしょうか?  残念ながら巣の入口に動く気配はありません。

 
                県道との分岐                                松葉のカヤ

  県道と云っても殆ど車が走っていない道から、更に車に出合う確率の低い林道に入ります。
その入口には掛川市指定の 「松葉のカヤ」 が見えています。樹高は14m程ですが周りに邪魔をするものが無く四方に清々と
枝を伸ばしています。このカヤは雌株なので6月ごろには実を付けるそうです。

              
                夫婦滝?女滝?                     松葉(不動)の滝

  松葉の滝駐車場を過ぎると左側から水が落ちる音が聞こえてきます。覗き込むと木の間から滝が見えてきます。
前回は冬の渇水期で滝に水はなかったが今日はかなりあります。
この滝は夫婦滝でしょうか、それとも女滝でしょうか、パンフレットには書いてあるが案内板が無いので分かりません。

  案内板と云えば松葉の滝に滝の案内板が立っていたが、前回は無かったと思う。更に滝から沢を渡り上に道に
行く近道の分岐にも標識が立っていたが、これも前回は無かったと思います。有難い事です。
松葉の滝も水量が多く中々見応えがあります。

              
                滝にある不動尊                       滝の不動尊?

  案内板にこんな事が書いてあります。
 「村人が滝に行ってみると・・・・滝に中腹に一体の石像があるのが目に留まりました。これが石に刻まれた立派な
不動尊であることが分かると誰と云うとなく、この滝を不動の滝と呼ぶようになりました。」

小さな祠に祀られた石仏がその不動尊なのか、それとも滝の中に見えている(心が清くなければ見えません)のが
不動尊なのか、さてどちらでしょう。

  不動尊の話がいつの間にかユネスコの世界文化遺産に推薦された 「長崎の潜伏キリシタン」 の話になった。
私はこのニュースをNHKTVで見て “潜伏キリシタン” に違和感を感じて、手元にある電子手帳で調べたが
 “かくれキリシタン” はあるものの潜伏キリシタンは載っていなかった。
翌日の新聞にもこのニュースは載っていて、その中の図表に 潜伏キリシタンの下に明治以降キリスト教に戻った信者と
キリスト教に戻らなかった かくれキリシタン の2種類があるようになっていた。
ついでに得意のウィキペディアを見てみると
 『隠れキリシタンとは一般的には
1・強制改宗により仏教を信仰していると見せかけ、キリスト教を偽装棄教した信者。
2・明治に禁教令が解かれ潜伏する必要がなくなっても、江戸時代の秘教形態を守り、カトリック教会に戻らない信者。
がいるが、敢えて両者を区別する場合、1・は 「潜伏キリシタン」 、2・は 「カクレキリシタン」 と呼ぶ。』

何となく理解はできたが、すると世界遺産に推薦されたのは、江戸時代の禁教令から明治のそれが解除されるまでの間の
文化が推薦されたのであって、禁教令からの教えを今でも守っている信者(隠れキリシタン)の文化は指定外なのだろうか。
何だか欧米のキリスト教文化の人たちがキリスト教に戻らなかった信者を無視したように感じるのは私の僻みでしょうか。
後日新聞の川柳欄にこんな句が掲載されました。
 「知らなんだ 隠れキリシタンと 思っていた」

 仲間の誰もが潜伏キリシタンを知らなかったが、どうやらこれからはカクレキリシタンより潜伏キリシタンなる言葉が
幅を利かせそうです。
話は滝の中の岩がキリストかマリア様に見えるだったが、平均年齢74歳で世間の汚濁に染まり切っている仲間の誰もが、
滝の中にキリスト教の神は見る事ができませんでした。

        
       モリアオガエルの卵(水中)                      モリアオガエルの卵(木の上)

  沢を渡り近道の急斜面を登って粟ヶ岳山頂への直登入口に着いた。ここで直登ルートか林道ルートか決めなければ
ならないが、中間の一人が 「今の登りより急なの?」 と聞くので 「今のはジグザクだったけど、ここは真っすぐで手を
使う場所もある」
と云うと 「じゃぁ林道コースの方がいい」 と言った。
それでも私が 「直登コースは林道コースに比べて距離も時間も半分以下」 と言ったが、最初に言った言葉に反論する
人は無く林道コースを行く事になった。

  前回は大きな石を投げ入れても割れなかった溜池に、モリアオガエルの卵が浮いていて、近くの木の葉の先端には
まだ水に落ちていない卵が幾つも付いていました。

 
     モリアオガエルの産卵(Hondaキャンプより)                      ヤマアジサイ

これを見た仲間の一人が 「蛙はあの枝先に卵を産むのだろうか?」 と疑問を投げかけた。
私は 「あんな細い所では蛙は行けないので、上で産んだ卵が徐々にずれ落ちてくる。」 と言い、ある者は
 「いや少し離れた所から勢いをつけて産み付ける。」 とか 「蛙は軽いから先端に行って産む。」 の意見が出た。
その場で結論が出なかったので後で調べると、どうやら蛙が葉の先端に行って生むが正解のようでした。

  アジサイは 「藍色が集まった」 を意味する 「集真藍(あずさい)」 から訛ったものという説が一般的らしいですが、
漢字表記の 「紫陽花」 は、唐の詩人白居易が別の花に付けた名が、平安時代に誤ってアジサイにこの漢字を当てた事で
広まったようです。フーン知らなかったな。
  
 
              「茶」の字の下で一服                             霞んでいた景色

  東山からの道に合流するまでは日陰で緩やかな道だったが、東山からの道になると坂は急になり陽を浴びるようになった。
生憎今日は遠くは、いや近くも霞んでいて景色は良くなかった。
 “茶” の字の案内の下で一服しながらの記念撮影。

  前回山頂にあった茶草で作った戌の置物は撤去されていたが、今日は5月5日の子供の日で山頂付近は賑わっていた。
茶屋の中も満員でだったが、これは我々には関係なく、昼飯は茶屋の外に座り込んで食べた。

       
                   阿波々神社に参拝                             粟ヶ岳山頂

    阿波々(あわわ)神社に参拝して無限の井戸や粟ヶ岳の山頂標識、磐座等を回りながら南平に向かう。
磐座は仲間ウォークでは昨年の直虎ブームで行った、引佐の天白磐座遺跡に次いでの見学です。特に感想も無かったので
 「磐座より上に神社があるのは不自然だ。」 と持論をぶってしまいました。

 
                 南平から                                  茶草場

  当然南平からの眺めも霞んでいてよくありません。
注意しながら茶草場の斜面を下れば、後は緩やかな下りが続く道ばかり。時間も予定通りなので自然とのんびりした歩きに
なってしまいます。
そんなとき中年の男性と女性の二人連れが登ってきたが、女性の方は大分疲れたようで杖にすがって歩いている。
 「頂上まで後どのくらいですか?」 と聞かれ、女性の歩き方から 「そうですね1時間以上はかかるでしょう」 と答えると
 「さっき道を間違えてしまって、途中で仕事をしていた人に聞いたら 「逆に歩いているよ」 と言われてしまって
引き返してきたけど、それが1時間ぐらいだったので間違えてなければもう頂上だったのに」
と妬ましげに言う。
何処で間違えたのか聞くと、倉真温泉から登ってきて、榎平で掛川方面に間違えて下ってしまったようだった。

 
                  榎 平                                 見晴しの丘

  榎平に着いてさっきの夫婦は何故間違えたのだろうと標識を見ると、前回は紙の標識だったのが、今回はプラスチックの
標識になっていた。表示は 「尾根ルート ⇦➩」 となっていて、確かに左矢印の方向が掛川方面に下る道を指している。
これでは事前調査をしない標識頼りのハイカーでは間違う可能性がある。
折角つけてくれた標識だが、ここのような四辻ではそれぞれの行先を書いた標識の方が分かりやすいと思う。
標識の向きを少し動かそうと思ったが、標識の “尾根ルート” とは何処を指してているのか考えてしまった。
粟ヶ岳に向かう林道は山の中腹を切り開いた道で、掛川に下る道は地図を見れば尾根道ともいえる。ならば標識の向きは
今のままで良さそうです。ウーン! これは再考の余地ある標識だ。

       
                    9号鉄塔                               けやきとぶなの夫婦木

  前回はハイキングコースと離れて展望台となっている9号鉄塔に登ったが、今回は私一人平らなハイキングコースを歩き
仲間だけ展望台回りにした。エヘヘ楽をしちゃった。

  前回気になった 「けやきとぶなの夫婦木」 に到着。今日は私の植物の師匠も来ているので早速聞いてみた。
 「ケヤキは合っているが、ブナの方はシイだと思う。シイはブナ科なのでブナと書いたのかな」 だそうです。

  最後に期待していたのはサンコウチョウだったが、姿はおろか鳴き声も聞こえませんでした。
ゴールの駐車場に2時20分に到着。ゆっくり歩いた5時間の行程でしたが何故か疲れます。
以前と違い短い距離でも歩き終わると結構疲れを感じ、翌日もその疲れが残ってしまうようになりました。
これが一時的な体調不良だといいんですが。

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4 コメント

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Unknown (松理)
2018-05-13 17:08:13
 榎辻の道標の件ですが,初めて来る人にとってわかりにくい道標があるものです。
 設置した人は,どこの道がどこに通じるかわかっていて,わからない人の気持ちを考えないままに設置してしまうようです。
 これは,道標に限らず,すべての物事において往々にしてあることです。
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松理さん (はぐれ)
2018-05-14 08:28:48
>設置した人はわかっていて、わからない人の気持ちを考えない

カーナビの無い時代に道路標識に誘われて入ったものの、次の案内が無いため何度か迷ったことがります。
山の道標も目印ならともかく文字を書いた道標は、目的地まで責任をもって欲しいものです。

最近「雪月風花」が更新されませんがどうしたのでしょうかね。
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Unknown (松理)
2018-05-14 18:55:10
 「雪月風花」は,私も気になっています。
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松理さん (はぐれ)
2018-05-15 09:06:36
ittaさんの花の写真を早く見たいですね。

いま松理さんの青春18にコメントを投入したのですが、署名を間違えてしまいました。ご免なさい。
どうもYahooのコメントは投入しづらく感じます。
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