はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

島田3山縦走 1

2017-05-04 09:58:44 | 低山歩き
                       東光寺から双子山へ 
歩行記録                                                        H29-4-30(日)
歩行時間:7時間30分   休憩時間:1時間30分   延時間:9時間00分
出発時刻:6時45分     到着時刻:15時45分
歩  数:37、135歩(推定距離26.36km)    GPS距離22.3km
行程表
 六合駅 0:50> 東光寺本堂 0:25> 悠久の森 1:05> 双子山 1:20> 智満寺 0:25> 千葉山 0:20> ペンション
 0:10> ドウダン原 0:25> 伊田和里の湯 0:40> 矢倉山 0:20> 農道合流 1:00> 国1バイパス 0:30> 島田駅450
                                                             
                              双子山へのルート概略図
                       

  気になっていた千葉山ドウダン原のドウダンツツジだが、6日前に見た天王山のツツジはすでに散っていたので今年は諦めていた。
だが我家のドウダンはまだしぶとく咲いている。
今まで我家の花が終わってもドウダン原ではまだ咲いた事もあるので何となく未練を感じてしまう。
それに今年は桜を初め、色々の花の時季が遅れているので、ドウダンも遅れているのではないかとダメ元で出かける事にした。

  コースは最近の足弱を考量して双子山へは六合駅から悠久の森経由の沢コース、矢倉山からはいつも歩く山稜縦走は止めて、
山頂から直接伊田集落に下り、運が良ければ駅までバスに乗る予定だ。これなら最近とみに衰え始めた私でも何とかなるだろう。
ただ欠かせられないのは矢倉山の直登コースで、ここを一昨年初めて歩いたときは山頂付近で踏み跡を見失い右往左往してしまった。
そのリベンジを今回は是非やりたいと思っていた。

  朝出がけに 「何時ごろになるの」 と聞かれて 「4時ごろだと思う」 と毎回同じ返事をして家を出る。
正確な事を言いたくてもコースタイムを検討してないので答えられない。それが歩き出すとゴールの時間が気になり必死に考えだす。
今回のコースは二子山までが尾根コースなら約3時間掛かるが、沢コースなら2時間少しあれば到着する。
景色や道は断然尾根コースの方が良いが、1時間差は今の私にとっては魅力的だ。なので当然沢コースを選んだが、時間
2時間半とみれば良いだろう。
次の二子山から智満寺に1時間、智満寺から千葉山に登りペンションまでが1時間。ペンションで昼飯を食べて伊田和里の湯までが
1時間。伊田和里の湯から矢倉山の直登コースで1時間、そして山頂から伊田集落までが1時間とすると合計7時間半は掛かる。
伊田から島田駅はまだ歩いた事は無いが1時間半も歩けば着くだろうし、バスに乗れればもっと早くなる。
そうすると島田駅までは9時間なので間違いなく4時までには着きそうだ。

 
               東光寺谷川の白藤                              東光寺本堂

  東光寺川谷も東光寺集落に入ると瀬音も爽やかになり紫や白い山藤が垂れ下がっていた。蛍の時季にはここで鑑賞会なども
行われているようです。

  東光寺の本堂は集落内の庫裏のある寺を本堂だと思っていたが、実際の本堂は集落を外れた林の中にある無住のお堂だった。
確かに寺の前にある石柱には “東光寺本堂” となっているが、実際には奥の院程度の役目しか果たしていなだろう。
天台宗 池沢山 東光寺は駿河一国三十三観音霊場第二番札所で、今でこそ小さな寺だが、かっては今川家の保護を受けた大寺
だったと云われている。最盛期には25の塔頭(小寺)があったが甲斐武田勢の兵火にあい焼失してしまったという。

  この東光寺本堂の裏にある日吉神社には、全国の日吉神社でここだけに 「猿舞」 と呼ばれる奉納舞が残っています。
猿舞は二人の男の子が夫婦猿の面をつけて舞いますが、今では子供が少なくなり女の子も舞うようになった報道されていました。  
その猿舞は田遊びのような土着的色彩はなく、古式典雅なものだそうで、毎年4月14日に本堂前で執り行われるそうです。

          
              悠久の森入口                               悠久の森駐車場

  東光寺谷川を遡って上流に行くと 「静岡悠久の森 東光寺の森入口」 の看板があり、更に 「緑あふれるこの森を後世に伝え、
日本一豊かな自然環境を誇る明日の静岡県を築こう」
との案内もある。
書いてあることは立派だが、今までこの駐車場に車が停まっているのも、いや人影すら見た事はない。
静岡県庁のHPには 「巨樹の森に誘導していきます。」 なんて書いてあるが、現地の案内板には巨樹の森の文字はない。

  以前静岡空港のイベントの際に解放される空の道を常時開放して欲しいと県に質問したところ
  「目の行き届かない箇所が多く、管理事務所として現状では、経費的な面も含めパトロールを日常的に行うことができません。 」
と断りの返事が来た。
それなら同じ静岡県が管理しているこの道はどうだろう、草茫々で自然に慣れていない人ではとても入る事はできそうもない。
それが大部分が舗装され平坦な空の道なのに “管理ができない” ので開放できないと言う。全く理解できません。

                    
              農道に立入禁止の立て札が                     何でしょうこれは?

  悠久の森までは東林寺川谷沿いの平坦な道だが、ここからはその敵討ちとばかりの急坂な農道になる。
その農道の入口には車止めがあり 「傾斜が強く危険なので関係者以外ご遠慮ください」 の看板もあるが、これは自動車向けだと
車止めを跨いで越す。
だが次の立て札の 「私有地に付 関係者以外 立入禁止」 はいつ見ても気おくれを感じてしまいます。
しかもこの農道の先には茶畑が数ヶ所あり、今が一番農家の人がいる可能性がある時期なので余計でした。
とは云え、戻る気持ちはこれっぽっちもないのでそのまま進むのでしたが、林の中の踏み跡を見つけ若しや山道と思い入ってみると。

  何でしょうね、これは? これで下まで網が続いていれば鳥籠とも見えない事はないが、この籠は上から吊されていて下は空洞に
なっている。若しや動物がこの籠の下に来たら上から籠が落ちて動物を生捕りにする罠なのか。と思い籠の上を見ると、籠の上には
滑車が付いて移動しやすくなっていた。下手に近づきすぎて籠の中に閉じ込められたら困ると思い余り近づきませんでした。

 猪や鹿では簡単に壊されてしまいそうな網だが、一体なんの目的で設置したのでしょう?
吊るし籠の先は踏み跡が消えていたので再度ビクビクしながら農道を歩いたが、幸い茶畑には人はいませんでした。
 
 
               ヤマツツジ                                  ウワミズザクラではない?

  農道脇には見慣れている雑草的草花が咲いていたが、前回高根山で見たブラシ状の花も咲いていた。
だが花は高根山のウワズミザクラの花のブラシが強く感じたが、ここのブラシは細い花びらのようで柔らかく感じる。しかも葉は桜に
似ている筈だが、それも何となく違うようだ。
高根山ではこれからはウワズミザクラは判断できると思ったが、それは自信過剰で結局は分からなかった。

  
            新しい太陽光発電設備                              焼津・藤枝方面

  農道が開けた場所に出ると、まず目に入るのは以前は無かった太陽光の発電設備だった。周りの樹木を伐採してあるので太陽を
遮る物は無く絶好な立地場所だ。これなら発電量も多いだろう。
そして目を横に転じるとこれも今まで見る事ができなかった景色が広がっていた。こんな風に太陽光設備によってメリットを受ける
事もあるのですね。

 
                多分あれが双子山                              農道との合流部

  太陽光パネルの先にピークが見ている。そのピークの下にも太陽光パネルが設置してあるのが見える。
雰囲気的にピークが双子山のように見えるが確証はないので、今日はあのパネルを参考にして調べてみよう。

  パネルの先には八重桜が農道の脇に植わっている。今が最盛期のようで花びらがチラチラ舞う中を歩くのは気持がいい。
しかしこの八重桜の並木は、誰が、何のために植えたのだろう? 双子山三不思議の一つです。

  今歩いて来た道は農道だが私設の農道で一般車は入ることはできないが、一般車でも走れる農道もある。
その農道同士が合流する所があるが、私設農道側には車止があり立ち入ることは出来なくなっている。
その合流部から山頂にははあと少しで到着だが、ここまでピーク直下の太陽光パネルは無かった。
ではさっき見えた太陽光が見えたピークは双子山山頂ではなかったのかな?

 
               焼津・藤枝方面                                山頂入口

  イエイエそんな事はありませんでした。最後の上りを歩いていると又もや樹木が切り払われ視界が開けた場所に出た。
勿論太陽光パネルは設置されていて、見える景色は先程と同じような物だった。
このコースは今まで山頂でしか景色を見る事ができなかったが、これで2ヶ所から展望を楽しむ事ができるようになった。
ただどこも同じような景色しか見えないのは残念だが。

  ここに太陽光パネルがあるという事は、途中から見えたピークは二子山山頂で間違いない事になる。これでこれからは遠くから
二子山方面を眺めた時に山頂の南側直下が切り開かれた山が双子山だと判断できるようになった。

  フ~やっと山頂広場の丑寅の像の丑の方が見えてきた。六合駅から2時間20分なのでほぼ想定通り歩く事ができた。

 
              双子山虚空蔵尊                                 三等三角点

 まずは三角点のあるピ-クにと向かう。ここにある三角点こそが双子山の二つ目の不思議です。
三等三角点の点名は大草山で標高436.5m。それはいいのだが標石がお堂の前に積み上げられた塚の上にある。
以前はこの塚が崩れそうになっていて標石も斜めになっていたが、今はそれは修復されている。
今までは三角点の標高とは標石の場所と漠然と思っていたが、ここのように50cm以上も積み上げられた上に標石がある場合は
何処が標高の位置になるのだろうか?
何もわざわざ塚の上に三角点を設けなくても、同じような高さの境内には空地はいっぱいある。

 更にここの三角点の点名が大草山なのも分からない。設置場所の住所は島田市東光寺字東光寺山中尾となっている。
なら素直に “東光寺山” で良さそうなのを、態々山頂の西側の字名の大草から “大草山” としているのは何故か?
兎も角疑問が多い三角点です。

今では二子山と呼んでいるこのピークは昔は “東光寺山” あるいは “大草山” と呼んでいたのでしょうか。

                    

 

  お堂の裏に名前の分からない花が咲いていた。一つは釣鐘状の花の先に緑が付いた可憐な花。
もう一つは同じような花の大きさで、下向きの花びらの先が割れた状態の物です。こちらの花は沢山咲いていました。

 
                 山頂の広場                                次に行く千葉山

  お堂のあるピークより山頂広場に行くと広場の雑草が少し短くなっていた。最近除草をしてくれたのだろう。
今日は大型連休の初日なのに一人もいない双子山は、広場に太陽光が設置されたので人気が落ちたのだろうか。
それでも太陽光パネルが設置され良かったこともある。以前西側は樹木に遮られ景色を見る事ができなかったが、今はその邪魔な
樹木が伐採され清々と景色が見えるようになった。次に行く千葉山も見えるようになった。

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4 コメント

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Unknown (松理)
2017-05-04 17:38:10
 三角点名には,???の物があります。
 現在の住所からすると,確かに「東光寺山」となりそうですが,埋標時にそうした住所が存在いていたかどうか?
 当時の測量隊が大草方面から登ったとすると,その地名に敬意を表してつけたことが考えられます。
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松理さん (はぐれ)
2017-05-06 10:18:36
「測量隊が地元に敬意を表した」とは、流行語でいうなら「測量隊が地元を忖度した」という事でですね(笑

ここの???は塚の上にある三角点もそうです。
このような三角点は他にもあるのでしょうか。
そして標高は地面の高さなのか、塚の高さなのか。頭を抱えています。
返信する
Unknown (松理)
2017-05-07 08:43:33
 昨日,書き込んだのに登録されていないのでもう一度です。

 忖度とは,言い得て妙です。そんなところでしょう。

 双子山の三角点のような物は,他には見たことがありません。
 ただ,縦方向のコンクリート片の上に金属標を埋めてある物があり,岩の上に金属標を埋めてある物もあります。
 伊豆の城山は,コンクリートの上ような物の上に金属標を埋めてあります。写真を持っていると思われますので,確認してみてください。

 標高は,標石や金属標の上面で測ります。
返信する
松理さん (はぐれ)
2017-05-07 17:33:09
そうでした。そうでした。
城山の金属標の三角点は、岩を刳り抜いた中にコンクリを流し込み、そこに金属標が埋め込んでありました。
金属標だったので意識外になっていました。

でも「標高は,標石や金属標の上面で測ります。」はマサカ~です。
では776.4mの山を777mにしたいときは地理院の技師を接待して塚も準備すれば、魚心あれば水心で忖度してくれるのですかねぇ?

それにしても双子山は何故塚の上に設置したのか理解できません。
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