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《『世界の伝記 ガリレオ』(大野進著、ぎょうせい)》
荒木 おい、鈴木。ここにこんなことが書かれているぞ。
ジョルダーノ・ブルーノは…(投稿者略)…コペルニクスの地動説に心酔し、やがてコペルニクスの理論を飛び越え、
「太陽のまわりを、地球やその他の惑星が回っているばかりではない。この宇宙には、惑星を従えた太陽が、無限にあるのだ。」
と公言したのである。
天動説を公認の天文学とし、宇宙には地球を中心とした世界がただ一つあるのみ、とするカトリックの本山ローマ法王庁にとっては、一大事であった。キリスト教そのものの基盤と秩序が危うくなる。
一五九二年六月。…(投稿者略)…ローマの異端者取締り機関、宗教裁判所は(ジョルダーノを)牢獄に入れた。異端者を待っているのは、拷問による取調べと、最悪の場合は火あぶりの極刑であった。そして事実、ブルーノは、やがて焼き殺されるのだ。
〈69p~〉「太陽のまわりを、地球やその他の惑星が回っているばかりではない。この宇宙には、惑星を従えた太陽が、無限にあるのだ。」
と公言したのである。
天動説を公認の天文学とし、宇宙には地球を中心とした世界がただ一つあるのみ、とするカトリックの本山ローマ法王庁にとっては、一大事であった。キリスト教そのものの基盤と秩序が危うくなる。
一五九二年六月。…(投稿者略)…ローマの異端者取締り機関、宗教裁判所は(ジョルダーノを)牢獄に入れた。異端者を待っているのは、拷問による取調べと、最悪の場合は火あぶりの極刑であった。そして事実、ブルーノは、やがて焼き殺されるのだ。
と。
ジョルダーノは本当のことを主張していたのに、その人を焼き殺すなんてどっかの組織のやり方と全く同じ構図じゃないか。
鈴木 「どっか」ってどこだよ。
荒木 そりゃ、お前が今思い描いた〝スコラ学徒〟が沢山いるあそこだよ。
鈴木 ……
荒木 まあ、今の時代だから鈴木が極刑を受けることはもちろんないだろうが、お前が異端者だということはある意味正しいし……
鈴木 たしかに私は「賢治研究」に関しては異端児だと時に言われるし、自分でもたしかにそうだなと自覚している。
荒木 実際に、お前のことを心配したある方が、『鈴木さん殺されますよ』と言ったと前に俺に教えてくれたじゃないか。
鈴木 うんそうだよ。今年の初夏に、『鈴木さんはこのままだとこれによって殺されますよ』と電話をくれた人などはいる。
荒木 まあ、ブルーノよりはかなりましか。
鈴木 そして、実際に殺されることはもちろんないだろう。それどころか、何くれと私がそこから受けるハラスメント等は、私が「仮説検証型研究」という手法によって見出した賢治に関するいくつかの限定付きの「真実」<*1>が、かなり真相に迫っているものだということを逆に教えてくれるから、そのハラスメント等に感謝さえもしている。
荒木 何を粋がってるんだよ、ったく。あんな文書が全員に配られたならば、お前はその文書を受け取った多くの方々からは遠ざけられ、導き出した限定付きの「真実」から彼らは遠ざかってゆくだろうに、もっと怒れよ。
鈴木 粋がっているわけではない……いや、つもりだ。それよりは、少し前のことになるのだが、「仮説検証型研究」については賢治研究家の中にもよくお解りにならぬ方もおられ、なんとも奇妙な〝一本足で〟理論を振りかざす人さえいたりして正直唖然としたものだが、それに比べれば今回の文書配布は、その「仮説検証型研究」という手法に拠って検証できた限定付きの「真実」に対して反例を付き付けられないので、力業で潰しにきているということが見え見えで解りやすいから、そう思ったのじゃないのか。
それはそれとして、この続きは年が明けてから再開することにしたいのだが、いいか。
荒木 そうだな、年末だからやることもまだ残っているのでそうすっぺ。三が日まではゆっくり休もう。
<*1:註> 例えば、拙著『本統の賢治と本当の露』の第一章の〝2.「賢治神話」検証七点〟において、主に仮説検証型研究という手法によって検証した結果、
㈠ 「独居自炊」とは言い切れない 7
㈡ 「羅須地人協会時代」の上京について 25
㈢ 「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」賢治 43
㈣ 誤認「昭和二年は非常な寒い氣候…ひどい凶作」 65
㈤ 賢治の稲作指導法の限界と実態 69
㈥ 「下根子桜」撤退と「陸軍大演習」 84
㈦ 「聖女のさまして近づけるもの」は露に非ず 91
の7項目について限定付きの「真実」を私は実証できたので、同書でそれらのことを明らかにした。㈡ 「羅須地人協会時代」の上京について 25
㈢ 「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」賢治 43
㈣ 誤認「昭和二年は非常な寒い氣候…ひどい凶作」 65
㈤ 賢治の稲作指導法の限界と実態 69
㈥ 「下根子桜」撤退と「陸軍大演習」 84
㈦ 「聖女のさまして近づけるもの」は露に非ず 91
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賢治の甥の教え子である著者が、本当の宮澤賢治を私たちの手に取り戻したいと願って、賢治の真実を明らかにした『本統の賢治と本当の露』
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〈平成30年6月231日付『岩手日報』一面〉
を先頃出版いたしましたのでご案内申し上げます。
その約一ヶ月後に、著者の実名「鈴木守」が使われている、個人攻撃ともとれそうな内容の「賢治学会代表理事名の文書」が全学会員に送付されました。
そこで、本当の賢治が明らかにされてしまったので賢治学会は困ってしまい、慌ててこのようなことをしたのではないか、と今話題になっている本です。
現在、岩手県内の書店での店頭販売やアマゾン等でネット販売がなされおりますのでどうぞお買い求め下さい。
あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
電話 0198-24-9813
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