みちのくの山野草

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賢治学会の一般会員の皆様に改めて訴えます(鈴木 守)

2018-05-13 23:00:00 | 三陸
《東ニ病気ノコドモアレバ行ツテ看病シテヤリ》(「賢治詩碑」、平成27年10日5日撮影)

 宮沢賢治学会の一般会員の皆様におかれましては、過日、同学会代表理事から、
 学会員の皆名様へ:「宮沢賢治・花巻市民の会」会報(2017年9月1日付)における本学会に関する誤報問題等のその後につきまして
というタイトル名の文書が送付されたと思いますが、同文書の内容は分かりにくい<*1>ので、一体どういうことなのだと訝られた方も多かったことと存じます。

 そこで私は、その文書の中にしばしば登場する鈴木 守ですので、皆様方に改めて訴えます。

 まず、私も賢治学会の一会員ですから 去る5月7日にこの文書を受け取りました。一般会員の皆様方にとっては分かりにくい文書だと思いますが、当事者の一人である私にとってはすぐその内容が読み取れましたし、その意図は、非対称性を使っての私を狙い撃ちにした理不尽な個人攻撃であると受け止めました。そして、そのやり方はアンフェアだということも同様にです。
 そのせいでしょうか、その翌々日(5/9)に私はある方から電話を頂きました。『あの文書は問題ですよ。あれは鈴木さんに対する個人攻撃であって、代表理事が責任を取って辞任せねばならないようなやり方です。鈴木さんはこのままだとこれによって殺されますよ<*2>』というような意味の電話でした。そしてその方からは、このような件に関しては無料で弁護士が相談に乗ってくれる制度もありますよ、というアドバイスも同時に頂いたのでした。

 それにしても、送付文書中の「誤報問題等」があったのは昨年のことであり、しかも沈静化していたことです。ところがなぜそれから約半年も経ってしまった今頃になって、賢治学会の全会員にわざわざこのような長文の文書を郵送したのでしょうか。そう疑問に思って閃いたのが、この度私が『本統の賢治と本当の露』を出版し、それが全国販売されることになったからこのタイミングだったに違いないということです。言い換えれば、
 今般鈴木守が出版した『本統の賢治と本当の露』が全国的に読まれて賢治の「本当」のことが知れ渡ってしまうことを理事会は懸念し、その対策として今回の文書が賢治学会全会員宛に送られた蓋然性が低くない。
と解釈すれば辻褄が合うということです。

 しかしこのような理不尽が一方的になされたとしても私が今思うことは、それに対して私がむきになって反撃することではなく、この状況に鑑みれば、
 賢治研究の世界でも今こそまさに原点に還らねばならない。
ということです。それはこの度、『100分de名著『法華経』』(植木雅俊著、NHK出版)を通じて
 小乗と大乗の対立を、対立のままで終わらせず、両者を融合させてすべてを救うという止揚によって『法華経』が興った。
ということを植木雅俊氏から私はたまたま学んだからであり、さらに同氏は、
 『法華経』に一貫しているのは「原始仏教の原点に還れ」という主張です。
と教えてくれているからです。まして、賢治は熱心な法華経信者だったのだからなおさらにです。

 つまり、私たちが今なすべきことは、約半年前のことを再びぶり返してこのような文書を全会員にわざわざ送ることで結果的にさらに対立を煽るくことではなく、まずはなにはともあれ賢治学会はまず一度原点に還ってみることが必須であり、ではどうすれば原点に還れるのかということをみんなで探ることではないでしょうか、と訴えます。

 以上、私も賢治学会の一般会員の皆様方全員に書面にてこのことをお伝えしたかったのですが、そのような費用もございませんし、そもそも皆様のご氏名もご住所ももちろん私には知ることができませんので、宮沢賢治学会および賢治研究の更なる発展を願ってこのような形で私の所感をお伝えする次第です。

<*1:投稿者註> この配布された文書はこのままでは分かりにくいと思われますので、私のかつての投稿〝『三陸被災地支援募金を押し潰した賢治学会幹部』〟をご覧になっていただければ、経緯等が幾何かお解りになっていただけると思います。そうしていただければ、今回の文書がわわざわざ全会員へ送られた狙いもまた解り易くなるかと思います。
<*2:投稿者註> もちろん「生命を奪われる」という意味の殺すではなく、「この文書配布によって鈴木さんが賢治研究の世界から抹殺される」という意味のそれですということでしたが。
 なお、賢治の「真実」を主張したがために殺されるのであれば、それは私の本望です。なぜならば、私は科学者の端くれですから、知ってしまった「真実」に目をつぶることはできませんし、「真実」以上にかけがいのないものはございませんので、そのために殺されるならそれを甘受いたしましょう。

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《『本統の賢治と本当の露』の広告 》(平成30年5月1日付『岩手日報』一面下段)

 この度、『本統の賢治と本当の露』(鈴木守著、ツーワンライフ出版、定価(本体価格1,500円+税))

を出版いたしましたのでご案内申し上げます。
 本書は、「仮説検証型研究」という手法によって、「羅須地人協会時代」を中心にして、この約10年間をかけて研究し続けてきたことをまとめたものです

 現在、岩手県内や東京の書店におきまして販売されおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813
 なお、〈目次〉は以下のとおりです。

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