みちのくの山野草

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412 「経埋ムベキ山」早池峰山補足(その2)

2008-08-03 07:11:27 | 経埋ムベキ山
  「経埋ムベキ山」早池峰山補足(その1)の続きである。

 以前、”「経埋ムベキ山」早池峰山(その9)”で《17 ハヤチネウスユキソウが沢山咲く場所》を紹介したが、その場所のハヤチネウスユキソウをまず紹介する。
《1 ハヤチネウスユキソウ群生》(平成17年7月17日撮影)

《2 ハヤチネウスユキソウ》(平成17年7月17日撮影)

《3 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《4 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《5 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《6 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《7 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《8 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《9 〃 》(平成17年7月17日撮影)

以上がその場所付近のハヤチネウスユキソウである。
 また、この近くの
《10 登山路脇》(平成17年7月17日撮影)

《11 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《12 〃 》(平成17年7月17日撮影)

のあちこちに沢山自生している。なお、この付近に咲く8月上旬の花については、参考にこのブログの末尾に載せてある。

 さて、この場所を過ぎてからの縦走路脇の花については、前回報告した以外については以下の通り。
《13 リンネソウ》(平成17年7月17日撮影)

《14 コバイケイソウ》(平成17年7月17日撮影)

《15 キンロバイ》(平成17年7月17日撮影)

《16 ムシトリスミレ》(平成17年7月17日撮影)

《17 イブキジャコウソウ》(平成17年7月17日撮影)

《18 ミヤマハンショウヅルの実》(平成17年7月17日撮影)

《19 イワオトギリ》(平成17年7月17日撮影)

《20 タカネサギソウ?》(平成17年7月17日撮影)

《21 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《22 〃 》(平成17年7月17日撮影)

《23 ハクサンシャジン》(平成17年7月17日撮影)

《24 ハクサンボウフウ?》(平成17年7月17日撮影)

《25 コメツツジ》(平成17年7月17日撮影)

《26 ミヤマヤマブキショウマ》(平成17年7月17日撮影)

《27 ニセ鶏頭頂上の石仏》(平成17年7月17日撮影)

《28 ナンブトウウチソウ》(平成17年7月17日撮影)

これも早池峰山の特産である。
《29 ヨツバシオガマ》(平成17年7月17日撮影)

以上である。

 ところで、現在河原坊に建っている詩碑の詩は「山の晨明に関する童話風の構想」の一節なそうだが、『組合版 宮澤賢治文庫第三冊』(宮澤賢治著、日本読書購買利用組合)には同じ内容の詩が「下背に日の出を持つ山に關する童話風の構想(作品第三七五番)」というタイトルで以下のように載っている。
   つめたいゼラチンの霧もあるし
   桃いろに燃える電氣菓子もある
   またはひまつの茶をつけたカステーラや
   なめらかでやにつこいや茶いろの蛇紋岩
   むかし風の金米糖でも
   Waveliteの牛酪でも
   またこめつがはいザラメでできてゐて
   さきにはみんな
   大きな乾葡萄がついてゐる
   みやまうゐきやうの香料から
   蜜やさまざまのエッセンス
   そこには碧眼の蜂も顫へる
   さうしてどうだ
   風が吹くと 風が吹くと
   傾斜になつたいちめんの釣鐘草の花に
   かゞやかにかゞやかに
   またうつくしく露がきらめき
   わたくしもどこかへ行つてしまひさうになる
   蒼く湛えるイーハトーヴォのこどもたち
   みんなでいつしよにこの天上の
   飾られた食卓に着かうではないか
   たのしく燃えてこの聖餐をとらうでないか
   そんならわたくしもたしかに食つてゐるのかといふと
   ぼくはさっきからこゝらのつめたく濃い霧のジヱリーを
   のどをならしてのんだり食ったりしてゐるのだ
   おまけにいまにあすこの岩のところから
   まるで恐ろしくぎらぎら熔けた
   黄金の寶輪がのぼつてくるか
   それともそれが巨きな銀のラムプになつて
   白い雲の中をころがるか
   どつちにしても見ものなのだ
   おゝく展がるイーハトーヴォのこどもたち
   グリムやアンデルゼンを讀んでしまつたら
   じぶんでがまのはむばきを編み
   經木の白い帽子を買つて
   この底なしの蒼い空氣の淵に立つ
   巨きな菓子の塔を攀ぢよう

というわけで、この詩の最後の6行が河原坊の詩碑に彫ってあることになる。

 最後に、以下の写真は、『この付近に咲く8月上旬の花については、参考にこのブログの末尾に載せてある』と前述したものであり、前年8月2日に登った際のものである。
《30 ハヤチネウスユキソウ》(平成16年8月2日撮影)

《31 タカネヤハズハハコ》(平成16年8月2日撮影)

別名タカネウスユキソウ。東北では早池峰山だけとのこと。
《32 タカネナデシコ》(平成16年8月2日撮影)

《33 ミヤマアケボノソウ》(平成16年8月2日撮影)

《34 〃 》(平成16年8月2日撮影)

《35 チシマギキョウ》(平成16年8月2日撮影)

《36 チシマツガザクラ》(平成16年8月2日撮影)


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