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鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

浙江省友好交流・中国事情調査視察

2012年06月08日 | 議会活動

平成24年6月8日(金)

 平成24年度静岡県議会の浙江省友好交流・中国事情調査視察が13日までの予定で始まりました。

 静岡県と浙江省は友好提携後30年を迎え、今年は4月に静岡県で、11月に浙江省でそれぞれ記念式典が開催される他、年間を通じて両国で様々な交流イベントが繰り広げられます。

 今回は、6月8日から10日まで、浙江省で開催される「静岡県・浙江省2012緑茶博覧会」開催に合わせ、県議会の交流行事の第一弾として、県議会議長を団長とする11名の県議会議員が杭州市、武漢市、上海市を視察します。私もその訪問団の一人として参加しました。

 緑茶博覧会を主な訪問先とする、川勝平太静岡県知事が団長をつとめる静岡県民交流団272名(我々11名も2日間はその団員として重なる)も一緒に渡航しました。

 今日は、出発から緑茶博覧会、静岡県から浙江省へ進出した企業2社の訪問と、浙江省省長公式訪問および歓迎レセプションの様子をお伝えします。

 

<緑茶博覧会交流団と浙江省関係者との交流会>

 富士山静岡空港からチャーター便で浙江省杭州空港まで2時間半、身近な国を実感しました。空港から会場までバスで約1時間、15分も走ると外の景色はビルの建設ラッシュで、平成12年に富士市議会議員として一度、浙江省嘉興市を訪問した経験がありその時の記憶と比べ、この約10年間での大きな環境の変化に驚くばかりでした。

(富士山静岡空港から杭州行きを示す案内ボード) 

(杭州市内は大都会)

 緑茶博覧会に参加する交流団は、県、県議会の他、日中友好協議会、農協関係者、県茶業会議所、県立大学学長、茶商工業協同組合、茶道連名、茶手もみ保存会などの皆さん等です。

 この中には、地元でお世話になっている方が数名いて、道中、それぞれのお茶に関わるお話を聞くことができました。その方々は、展示ブースや野点などで来場者をもてなす目的で来た方々ばかりでした。

 交流会では日本側が、上海日本総領事等の政府関係者と訪問団の約270名、中国側は趙共産党浙江省委員会書記、葛浙江省副省長ほか省関係者、省内市関係者など総勢で400名以上の大交流会が開催されました。

(共産党書記のあいさつ) 

 (川勝知事のあいさつ)

 (上海総領事のあいさつ)

(共産党書記と) 

 

(交流会で見せた中国のお茶にまつわる踊り)

<静岡県・浙江省2012緑茶博覧会>

 緑茶博覧会は友好提携30周年を機に、両県省における茶の産業、文化および学術研究の交流を深めることを目的として開催されます。

 会場は浙江省世界貿易センターで、大きなホテルに隣接したコンベンション機能を持つ施設でした。

(緑茶博覧会会場の入り口)

 (開会式であいさつする副省長)

(開会式であいさつする小楠議長)

 内容は、産業展示では茶、茶業機械、茶関連商品、茶器等のPR,茶の試飲、出展業者による商談などで、文化交流では、日本茶道、中国茶芸の相互披露と交流、静岡茶、ろんじん茶の手もみ製法の相互披露と技術交流などがあり、緑茶国際フォーラムでは、茶の文化、生産技術、機能性、産業展望に関する研究発表が行われました。

 (日本の手もみ茶を見学する川勝知事と副省長)

(中国の手もみ茶)

 (富士市から参加したお茶の先生達)

(静岡茶ブース。富士茶もPR) 

<(有)丸新柴本製茶訪問>

 牧之原市に本社がある緑茶等の製造販売会社で、浙江省杭州市淳案県(市の中に県があるという妙な構成)千島湖に現地法人を持ち、茶葉生産、深蒸し茶、中国茶などを製造しています。

 女性の柴本社長および女性の役員から茶の本場中国に進出した苦労話をお聞きしました。説明の中では、この企業の進出に積極的に支援した、淳案県の副県庁以下数名の行政関係者も参加し、様々な情報を提供していただきました。

 

(柴本製茶の関係者)

 女性の役員は普段は牧之原市の本社に勤務し、お茶を仕入れる仕事もされているそうで、私の地元、富士市の東部根方地区のお茶農家との取引も多くあるとのことでした。その話題の中で、今シーズンの取引価格の暴落について、農家への同情の声も聞くことができました。

 (柴本製茶の役員。富士のお茶も買っていただいている)

<落合刃物工業(株)訪問>

 落合刃物工業様は、菊川市に本社を置くお茶摘み機や剪定機械など、「刈る」機械を製造販売する企業です。今回、本社の落合社長様が緑茶博覧会に出展されるために、浙江省に来られる機会を調整していただき、浙江省にある現地法人の事務所にてお話を伺いました。

(落合刃物工業の落合社長)

 世界のお茶の半分以上を扱う中国で、作業効率の向上に役立つ製品の製造販売に力を注ぐなかで、日本国内で続く「ものづくりの空洞化」について、その現状と課題、将来予測などについて苦労話を交え貴重な意見をいただきました。

 

<浙江省省長訪問と歓迎レセプション>

 夏宝龍浙江省省長を表敬訪問するため、浙江省人民政府外事辯公室に訪ねました。訪問者は川勝知事と県関係者、県議会議長をはじめとする県議11名の総勢、19名でした。

 また、浙江省側は、省の幹部が勢揃いし、暖かく向かい入れてくれました。先人達が30年かけて築きあげた友好の証がひしひしと伝わってきます。

 夏省長は4月初旬、静岡市で開催した静岡県・浙江省友好提携30周年記念行事で来訪され、私は会場から祝辞を聞いていたに過ぎませんでしたが、今回、表見訪問の後の歓迎レセプションの席で直接お会いし、お話を伺うことができました。富士山の麓に住んでいること、その環境のすばらしさを伝えると、大変喜んでいただきました。

(夏省長と)

 訪問した施設は、昨年、世界文化遺産に登録された西湖のほど近い場所にあり、平成6年、静岡県が浙江省と協同で建設した「静岡浙江友好会館(花家山荘桂花楼)」も隣接する、省の外交と迎賓館を兼ねています。

 歓迎レセプションの最後は、浙江省民族楽器演奏鑑賞会で、20名弱の遠方からの来賓のために、その倍以上で構成される、中国を代表し世界各地で演奏して喝采を浴びている楽団の演奏を約1時間、楽しむことができました。また、演奏の最後に、夏省長自ら、二胡で2曲演奏し、最高のおもてなしをいただきました。

(夏省長が二胡を演奏してくれた)

 日中の間にはいろいろな懸案がありますが、今回の民間外交においては、その不安は全く感じられませんでした。

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