何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。

2012-02-11 21:47:23 | Book Reviews
面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。 栗原幹雄・著、アスペクト、2008年10月8日

p.17 たとえ創業当時には手作りの味の良さがウリだったとしても、効率を求めていくといつしかシステム化され、その結果、業態は利便性指向型に変わっていくのだと感じていた。

p.35 新しく商売をしようという時に、綿密に“計算”したら、どうやってもやめたほうがいいという結論に達してしまうからだ。

p.50 これも、常識と反対を目指すことによって生まれる魅力だ。

p.52 ただ失敗をしないことを続けていくと、次第に会社の都合でものごとを考えるようになるものだ。次第にお客様不在の論議が会議室で交わされるようになる。僕はもう一度、純粋にお客様に楽しんでもらえるお店を作りたかったのだ。

p.60-1 ただ、三十年間も飲食店業界に携わり、一〇を超える業態を作ってきた経験から、一つだけ指標にしているものがある。それが「四格のバランス」だ、四格とは、品格、価格、店格、人格のことだ。この四つの「格」のバランスを取ることが大切だと考えている。
 そのバランスとは品格を一〇〇とした場合、価格は九〇。つまり商品の質からすると、相場的に少し割安な価格で設定する。店格は、少し高めの設定で一二〇。さらに接客を意味する人格は一五〇ともっとも高くする。この一〇〇、九〇、一二〇、一五〇のバランスが、もっともお客様に喜んでいただける黄金律なのだ。

p.68 人は未知の味を知ってもあまり感動はしないが、他の店よりもおいしいものには感動するものなのだ。これはマーケティングや新商品開発をしていく上では重要な感覚なので、ぜひ覚えておいてほしい。

p.73 仕事をしている以上、必ず何かの問題にぶち当たるのだが、一言でいえば、その問題自体を楽しむこと。それが一番、手っ取り早くて、ブレないやり方だと僕は思う。

p.92 一店だけの場合、そこに訪れるお客様は、流行にもっとも敏感な「オピニオンリーダー」の層に支持される。彼等はオープン間もなくから通ってくれて、いろいろ意見を言いながらお店作りに協力してくれる人たちで、それだけに、誰も知らない「私だけのお店」だと思っている。

p.113 一つの事業は生まれたと同時に四つの段階を順に追っていくことになる。①創業→②成長→③再構築→④再安定成長という流れだ。④の安定成長期が終わると再び③に戻り、④にいたる。以後、③と④を繰り返しながら存続していくことになる。
 それぞれの期間は業態によって一年ほどの短期間で推移するケースもあれば、五年、あるいは十年、三十年といった長期のサイクルになることもある。難しいのは各プロセスごとに経営方針を変更しなければならないということだ。

p.128 その(嫌なヤツとつきあう)極意とは、嫌なヤツと最初に仲良くなる、ということだ。といってもべたべたするわけではない。一生懸命、その人の話を聞く、話をするということだ。

p.131 ニーズに応えていこうと努力するのは、結果的に「みんなに来て欲しい」という発想でいるからだと思う。
 だから万人にウケる発想より、「オリジナリティ」重視の発想が大切だと考えている。

p.132 「オリジナリティ」はお客様を増やすための戦略ではない。本当の意味は、「半分の人に嫌われる」ということだと僕は考えている。オリジナリティを目指すなら、最初に半分の人を切り捨てる発想が必要なのだ。

p.135-6 あえて半分の人に嫌われて、「オリジナリティ」で勝負するということは、他との比較ではなく「これじゃなきゃ」と選ばれる魅力を備えるということだ。

p.161 商売は心理学だ、と常々僕は言っているが、つまり商売とはお客様が想像もしていなかった商品やサービス、接客によってお客様の心を摑むということだ。

p.169-70 マニュアルを一度、把握したら、あとは自分の判断でもっとも自分が適切だと思う接客、対応を心がけてくださいとお願いしている。なぜならマニュアル重視の教育では、人はそこに書いてあることしかできなくなるからだ。

p.172 マニュアルを超えたプラスアルファの価値を生み出すということは結局のところ、その人個人が持っているよい面をどんどん発揮してもらうということだ。

p.183 僕は本書の中で、繰り返し、仕事は面白くなければならないと言っている。僕が言う面白さとは、自分が楽しめれば他はどうでもいいというものではない。むしろその正反対だ。他人を喜ばせることが僕にとっての面白さなのである。

p.204 “やらされ感”で仕事をしていては、成果は上げられないのは目に見えている。

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