何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。

2011-11-22 12:32:19 | 薬害は人災だ
「ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。」 小宮一慶・著、ダイヤモンド社、2011年7月7日

p.3-4 ドラッカーのマネジメントにおけるキーワードは、二つしかないからです。それは、「マーケティング」と「イノベーション」です。
 「マーケティング」とは、お客さま、社会など「外部からの視点」を徹底させていくこと。「イノベーション」とは、世の中が変わることを前提に、世の中の変化に合わせて、「現在と未来のバランス」をとりながら、今より良くするために企業活動を行うことです。

p.9 ドラッカーはこれら私利私欲については徹底して否定しています。マネジメントは機能だからです。こうした欲を排除しなければ、真に成功することはできないと説いています。

p.20 企業は、「社会が関心を持っていること」とは対極にある、「自分たちが関心をもっていること」――いくら儲かっただとか、儲けたいだとか、どういう戦略をとれば儲かるだとか――ばかりを追い求める傾向があります。しかし、社会にとっては、企業がいくら儲けようが何の意味もない、どうでもいい話なのです。社会から見てどうでもいいことばかりに心が奪われている企業は、社会から見向きもされないので、衰退の道をたどるしかなくなってしまう。

p.30-1 そもそも、「働く人を生かす」というのは、どんな意味が込められているのでしょう? 私は、ここでいう「生かす」とは、「人が生き生きと働く」というニュアンスが含まれていると考えています。
 ルンルン気分で出社している人は、仕事が楽しいと思っている人です。仕事が楽しいと感じているということは、お客さまのため、社会のために良い仕事をしようという使命感をもって働いていることにほかなりません。良い仕事をするという使命感は働きがいにつながっていきますから、そういう人がたくさんいる会社は、間違いなく社員は、楽しそうに生き生きと働いています。

p.35 企業は存在しているというだけで社会に少なからず害を与えていることがある・・・

p.44 「顧客を創造すること」という表現は、ちょっと注意が必要です。「ノルマなどを課してでもお客さまを増やす」と解釈してしまう人がいるからです。でもそれは違うと思います。「顧客を創造すること」というのは、あくまでも、お客さまが求める商品やサービスを提供した結果、たくさんのお客さまに買ってもらえることを指していると私は考えています。

p.50-1 「利益は成果の判定基準である」というのは、提供している商品やサービスが適正かどうかの判定基準だというもので、企業活動が適正かどうかの尺度だということです。お客さまをはじめとする社会からの評価だという意味です。
 ここが肝心なのですが、利益を出すために仕事をしてはいけないのです。利益が出るくらいの仕事をするということです。
 仕事の内容が良ければ社会からの評価は高くなり、結果として、利益が出るからです。 #RM

p.58 逆に、金持ちになりたい、地位や名誉が欲しいと思って仕事をしているうちは私利私欲なのです。ビジネスマンの私たちは、良い仕事をした結果金持ちになるのは私利私欲ではないということです。

p.62 ドラッカーの言う「われわれの事業は何か」というのは、事業内容を指しているわけではないのです。私は「お客さまに求められる事業の本質は何か」を考えるという意味だと解釈しています。「われわれの事業は何か」との問いは、企業を外部すなわち顧客と市場の観点から見て、初めて応えることができる」

p.65 企業は、ビジョンや理念という土台にすべきものを掲げ、外部環境と内部環境を正確に分析する。それにより事業のバックボーンを定義し、マーケティングおよびイノベーションの考え方を取り入れながら具体的な戦略を立てていく――。

p.67 「企業の目的としての事業」という一文は、他社との違いが明確で「存在意義」が明確な事業、言い方を換えれば、「独自の方法でお客さまの満足や感動をもたらすことができる事業」とは何かについて十分に検討しなければ失敗してしまうということです。

p.68-9 


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