何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

なぜあの人は会社を辞めても食べていけるのか?

2008-09-25 22:12:23 | Book Reviews
「なぜあの人は会社を辞めても食べていけるのか? 会社にいても、飛び出しても、うまくいくひとの考え方・仕事のやり方 藤井孝一・著、明日香出版社、2007年4月30日

p.120 経営コンサルタントは、成果が形に残らない典型的な仕事です。そのため、お金をもらうことが難しい職種だと考えられています。形が残らないことをいいことに、まったくお金を払おうとしない人もいます。
 対策としては、あえて目に見える成果物をつくることです。たとえば指導をしたらその過程をしっかりと記憶しておき、レポートや議事録として提供することです。

p.172 お金で人を動かすことには限界があります。人はお金で動くわけではないからです。では、何が人を動かすかというと、たとえば「仕事に対する興味」があります。「この仕事が面白いか」とか「この仕事にやりがいがあるか」など、優秀な人ほど仕事に対する興味が「仕事を引き受けるかどうか」の判断基準になります。
 一度仕事を依頼したら「あまり口出しをせず、自分がすべての責任を取る」という態度が大切です。途中でいろいろ口出ししても、成果が自分の思い通りに変わらない場合が多いからです。それなら、気持ちよく主体性を持って仕事をしてもらったほうが、結果的に良いものができます。

p.198 ビジネスで儲けること、すなわち稼ぐことができるのは、人を幸せにするからです。つまり、人を幸せにできる人だけが儲けることができます。
 反対に、自分の儲けだけを目指したり、儲けることよりも使うことに関心が移ってしまったりすると稼げません。理由は人が離れてしまうからです。

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野村再生工場

2008-09-25 00:00:33 | Book Reviews
「野村再生工場――叱り方、褒め方、教え方 野村克也・著、角川oneテーマ21、2008年8月10日

p.10-11 無視されたり、ほめられたりしている段階では、まだ半人前なのだ。逆にいえば、期待するから叱る。もっと育ってほしいと思うから厳しくなるわけだ。

p.12-3 「失敗」と書いて「せいちょう」と読む。人間は叱られて育つと信じている私であるが、それだけに叱る際には気を遣う。
 ただやみくもに叱ってはいけない。それでは逆効果になってしまう。
 全力を尽くした上での失敗から学ぶことは少なくない。

p.20 いくらコーチに教えられても、言われたことだけを言われたとおりにやっているだけでは、それ以上の成長は見込めない。選手自身に創意工夫しようとする気持ちが生まれなければ、「もっと打てるようになるにはどうすればいいのか」と考えることがなければ、絶対に一流にはなれないのだ。だからこそ、技術論を教える前に、自ら能動的に取り組むという意識を植え付けることが大切なのである。

p.29 野球選手は野球で目立てはよろしい。真剣に野球に取り組んでいるのなら、そんなこと(モヒカン頭)はしないし、考えないはずだ。言い換えれば、髪の毛をいじるという行為は、精神のバランスが崩れていることを意味するのである。

p.42 指導者はなんとかしてモチベーションが高まるような目標を与えることで選手にハングリー精神を叩き込んで、満足や妥協などできないような状態にし、本人が気づいていない才能に気づかせ、引き出してやらなければならない。それは指導者の務めである。それができない指導者は、人を育てたり、再生させたりすることはできない。

p.42-3 「考え方が変われば行動が変わる」。
 心が変われば態度が変わる、態度が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる、運命が変われば人生が変わる。

p.51 「無形の力を養う」。「かたちのない力、目には見えない力」のことである。

p.54 結果の裏側にあるものは何だろうか。
 「プロセス、過程」にほかならない。「プロフェッショナルのプロ」とは、「プロセスのプロ」でもあると私は思っている。きちんとしたプロセスを踏むからこそよい結果にたどり着くことができるし、結果を出すためには、どのようなプロセスを歩むかということが重要になると私は信じている。

p.90 人間の価値は他人の評価で決まる。他人の評価が正しいのだ。「この選手はこうなってもらわなければこれ以上伸びない」と周りが判断しているのに、当の選手が自分は正しいと思い込んでいては、つまり自分から「変わろう」という意思が見られないのでは、いくらこちらが変えようとしても変えられない。

p.125 人間の評価とは他人がどう感じるかによって決まる。他人の下した評価が正しいのだ。とすれば、一度落ちてしまった評価を覆すには、「あいつ、変わったな」と周囲に感じさせる必要がある。そのためには、それまでの考え方を変えなければならない。選手が再生できるかどうかは、この「考え方を変えられるか」ということが非常に大きな意味を持つのである。

p.131 力があるのに引退せざるをえなかった選手は、指導者の怠慢だといっていい。選手たちの隠れた才能や長所を発見し、引き出し、チャンスを与え、それを活かす方法を教えてやらなければならない。それは指導者の使命である。

p.136 「どうやって人を再生させるのですか」よくそう訊かれる。
 「その選手に対する愛、そして情熱です」そう、再生の根底にあるのは、愛情なのである。

p.151 「見ている人は見ているよ。仕事は絶対に手を抜いたらダメだ。全知全能を使ってベストを尽くしなさい。必ず誰かが見ているから」

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 研修とは、自分たちが本来顧客や社会のために役割が果たせるための力量を育て、高めること。自分たちにとって都合のよい内部事情を満たすためのものではない。 
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