何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

負けに不思議の負けなし

2008-09-18 23:09:31 | Book Reviews
「負けに不思議の負けなし」 野村克也・著、朝日文庫、1987年4月20日

p.3 完全に負けたとこちらは半ばあきらめているのに敵さんのほうで信じられないミスをする。自分で転んでこちらに勝利をプレゼントしてくれたようなことが確かにあった。つまり「不思議の勝ちあり」である。
 ところが負けたほうにしてみれば不思議でもなんでもない。ちゃんと敗因がある。たとえば走塁ミスで負けたとしよう。まず走塁そのものの巧拙が責められるべきだが、なぜそういう走塁になってしまったのか、普段の練習は十分だったのか、それから采配に無理はないか、選手の能力を無視して走らせてはいなかったか、などというチェックポイントがあるが、それこそ山のように出てくる。そういうもろもろをいちいち検証して次に備えることが、チームを強くするうえで非常に大切だと思う。事実、強いチームはそのあたりに手抜きがない。
 「アンラッキー」などといって済ませてしまうとすれば、これは間違いなく下位球団の姿である。

p.176 ひと目でわかるような原因で打撃不振になるとすれば、それはスランプとはいわない。未熟なだけである。
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