新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ヤマトグサ:大和草(日本人による日本の草)伊吹北尾根の花々① 

2008-05-17 07:18:23 | 植物観察1日1題

5月15日、仲間と伊吹北尾根に花々を訪ねた日は、素晴らしい五月晴れで、山頂付近から滅多に見られない白山、御岳、さらには乗鞍など北アルプスの山々まで遠望されました。何回となく登った伊吹でも初めての経験でした。(この景色は「むかごの高槻」でご覧下さい)
その伊吹北尾根で見かけた花々のいくつかをシリーズで取り上げます。
草の間に、見過ごしそうになるのが、ヤマトグサ:大和草(ヤマトグサ科ヤマトグサ属)の花です。
名前からしてそれと分かるように、日本特産種で、日本人によって初めて学名をつけられた植物ということで、大和草(日本草の意)の名があります。命名者は牧野富太郎と大久保三郎です。
林の下などに生える多年草で、高さは15~30cm。長さ1~3cmの卵形の葉を対生します。
花期は4~5月、雌雄同株で、花には花弁がなく、雄花はくるりと巻いた3個の萼片があり、多数の雄しべが垂れ下がります。雌花も花弁はなく2mmほどのU字形の花柱があるだけで、小さくて肉眼では目立ちません。
垂れ下がった雄しべが風に揺れます。それもそのはず、ヤマトグサは風媒花なのです。