新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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レンゲソウ:蓮華草(いまや懐かしい)

2008-05-01 06:08:44 | 植物観察1日1題

レンゲソウ:蓮華草(マメ科ゲンゲ属)が道端や田圃の片隅に咲いているのを見ると何か懐かし感じです。
かつては春の田圃を一面赤紫色の絨毯に彩っていたレンゲソウですが、今では休耕地活用のイベントでもないとあまり見られなくなりました。レンゲソウは根粒菌により空気中の窒素固定を行うので、田にすきこまれて優れた有機質の肥料となっていたのが、今では安価な化学肥料の普及で、緑肥としての蓮華草の意義が薄れたことによります。
何年か前、近所に珍しく蓮華田ができたのですが1年限りでした。なんでも幼稚園児などが遊びに来てごみを撒き散らし掃除に困ったからだと聞きました。難しいものです。
レンゲソウは本来中国原産で日本への渡来は江戸時代の初めと思われています。マメ科のゲンゲ属に分類され、分布の中心は中国からヒマラヤにかけてで、2千種を数える世界最大の属だそうです。
葉は奇数羽状複葉で、3~5対の小葉があります。4~6月葉の付け根からのびた柄の先に紅紫色の蝶形花が輪状に7~5個つきます。豆果は熟すと黒くなります。