新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ヤブサンザシ:藪山櫨子(折り返す萼片)

2008-05-12 06:43:00 | 植物観察1日1題

道端の低木が小さく黄色い花をつけていました。ヤブサンザシ:藪山櫨子(ユキノシタ科スグリ属)です。
個体数が少なく、見る機会が少ない木だと図鑑にありますが、秋の赤い実は((06年11月7日記事)目立つので気付くことが多いものです。しかし初夏のこの小さい花はともすれば見過ごしそうです。
高さ1mほどの落葉低木で、互生する葉は、広卵形で掌状に浅く3~5裂します。
雌雄別株で、4~5月、前年枝の葉腋に黄緑色の小さな花を1~数個つけます。
写真は雄しべが目立っているので雄花と思われますが、反り返った萼片が花弁のように見え、雄しべは普通5個、花糸は短く、葯は直接萼筒についているように見えます。
藪に生え、果実がバラ科のサンザシに似ることからこの名があり、別名はキヒヨドリジョウゴ、こちらも多分赤い果実の連想からきた鵯上戸とおもわれます。