新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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名に似ず美味しい野草、ベニバナボロギク 

2005-08-27 07:10:58 | 植物観察1日1題
少し日陰の道端に、レンガ色がかった紅色の筒状花がうなだれたようについています。
ベニバナボロギク:紅花襤褸菊(キク科)です。ノボロギクやダンドボロギクなど、“襤褸菊”は沢菊の異名で、集まって咲いている花の姿が襤褸布を連想させるからとありますが、キク科には、花後白い綿毛におおわれるものが多いので、これを幌に見立てたという説もあります。
茎は高さ30~70センチで、水気が多く、花序は全体にうなだれ、総苞は円筒形、基部の幅の広いところに短い総苞外片があり、総苞内片は等長で正しく1列に並び、細い管状の筒状花のみよりなります。
下を向いて半開きのような花は、これ以上開くことはありません。
太平洋戦争中、日本の兵士が、これを、南洋春菊、昭和草と呼んで食用にしたそうです。
花が開く前の、ぽきんと折れるような葉茎を採ってお浸しにすると、別名のとおりわずかに春菊の香りがして歯ざわりもよく、なかなかいけます。
よく群生し、茎も葉も大ぶりなので採集も容易です。ぜひ一度お試しください。