新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

別名多い“無名”の花、ハゼラン:爆蘭 

2005-08-26 06:57:25 | 植物観察1日1題
午後3時、家の前の歩道と縁石の間のわずかな隙間から生えたハゼラン:爆蘭(スベリヒユ科)が、ごく小さな桃色の花を開きます。
いつのころから我が家に住み着いたのか、毎年、こぼれ種で、はびこるでもなく、絶えるでもなく、家の周囲や庭のどこかに必ず生えてきます。
熱帯アメリカ原産のこの草は、多肉質で、茎は円柱形、無毛で60cmくらい、倒卵形の葉は互生し、茎の頂に大きな円錐花序をつくり、ごく小さい5弁の淡紅色の花をつけます。
午後3時ごろ気温が下がってくると花を開き、暗くなるとしぼんで直径2~3mmの球形になります。花後は沢山のルビー色の実をつけ、中にごく微細な黒い種を多数含みます。
花が沢山短時間ではじけるように咲くのでハゼラン〈爆蘭〉の名がありますが、午後3時ごろに咲く面白い習性から、三時草、三時花のほか、三時の乙女、三時の貴公子、三時のあなた、午後三時の天使、江戸の花火、花のしずく、コーラルフラワー(珊瑚花)、夜々の星、米花蘭、爆米蘭等々、あまり知られない“無名”の花にしては実に沢山の別名を持つ不思議な草です。