新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

宮内庁御用達、鵜殿の葦

2005-04-21 06:15:53 | 植物観察1日1題
2月27日葦焼きで焼かれた高槻淀川右岸の鵜殿葦原ではいっせいに新芽が芽吹きすくすく育っています。
淀川右岸、大坂と京の中間にあり、良質の葦を産出してきた鵜殿の葦原は75haもあり、古くより詩歌や、文学に出てくる難波の名所です。
ここの葦は、昔より雅楽の篳篥(ひちりき)のリード(舌)に最適とされ、いまなお宮内庁樂部は、鵜殿葦以外は使いません。
最近浚渫により淀川の水位が下がったため、乾燥に強い荻(おぎ)やつる性の植物が優勢となり葦原の危機が言われています。そこで管理者の国土交通省も予予算を投じて、川水をポンプアップして日に何回か流したり、河原を掘り下げて葦の根だけを植え込むなどの対策を講じています。鵜殿ヨシ原研究所やボランチァの方々も葦原の保護育成に力を入れています。このむかごも先日グループの仲間と芦刈に参加しました。
昔ながらの鵜殿の葭原の再生が待たれるところです。
写真は、ポンプアップされた川水が流れる水路の葦の新芽です。(2005.4.16日撮影)