祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

稲刈り機

2006-09-30 07:56:53 | Weblog
昼餉すみ音させ動く稲刈り機
水落とす音はかろやか風さやか
酔芙蓉入居募集の一軒家

彩りも揃い畑の小菊咲く
段畑を囲む彩り彼岸花
垂れ幕も旗も明日待つ運動会

2006-09-27 14:19:12 | Weblog
萩求め御所の御苑を抜けすすむ
触れながら萩の小道を語りゆく
白萩にしばし見とれてあとを追う

また澄んだ声して小鳥京の寺
曼珠沙華周囲は搭に囲まれて
天高しくるぶし回して歩き会

水琴窟ひきこまれゆく萩の庭
萩をみる窓より庭より池辺より
庭石のつづく茶室へこぼれ萩

9月26日歩き会
阪急、地下鉄とを乗り継いで、今出川下車、相国寺へ広い。同志社大学脇で昼食、(大学とは同じ建物でした)御苑を通り、どうも逆向きに歩いたみたいで大回りして去年も来たねと言いながら、梨木神社へ萩を見に行く。

秋分の日

2006-09-26 07:11:10 | Weblog
絵のケーキ届く夫へと秋分の日
国ことば知らず飛び出す夜長なる
かまきりのゆらりゆらりと足を上げ

鋏音させて切られる秋茄子
畦道で井戸端会議虫すだく
池の端のすくっと目の前数珠の玉

主人の誕生日は秋分の日、毎年子供達からフアックスが届く。誕生日といえばケーキと結びつくようで、ケーキが表れる。五年生の男の子はあっさりと、二年生の女の子は何重のケーキに苺やいろいろと細かい。この子は今回はローマ字入っている。添え書きがまたいい。娘の気遣いが嬉しい。
翌、日曜日は空手の試合が芦屋であり、二人とも初戦で敗退とやら。「これから、これから、フレーフレー 」とメールを出す。二人の元気で頑張る姿が好きですよ。

稲穂

2006-09-24 15:04:51 | Weblog
稲穂より零るる滴の朝のひかり
葉を見せず茎伸びてくる曼珠沙華
あちこちに案山子立ちおり学習田


早朝に独り占めする秋桜
コスモスや部活の子らは足早に
秋桜朝の日の山鮮明に

久方に森の空気を秋彼岸
押し車竜胆見えて辻をゆく
膨らみしぽっけのどんぐりひとつかみ

朝、駅へ早めに送った後、少し走らせる。高槻市の田圃のこすもすの咲き具合はいかがかと。
咲いてました。もうすぐ刈り入れ時期の稲穂と共に。とてもきれいです。
五年生が育てている学習田があり、手作りの看板の絵や、案山子達がにょきにょきと立っていて、ほほえましかった。
奥の方までは今回は行かなかったので、次は自転車で行くとしましよう。30分もこげば堤防から行けるかな。白鷺が5,6羽いた。

秋の日

2006-09-21 13:38:22 | Weblog
秋彼岸一人で巡る博物館
縁側に座せば寄りくる赤とんぼ
脱穀機・唐箕なっかし展示品

秋桜語り部の声庭で聞く
てなぐさみ棕櫚の葉っぱで虫作り
秋の日の斜光となりて室内へ

古民家の裏庭に咲く彼岸花
芙蓉咲くお汁粉の旗目印に
うっそうと繁る空よりどんぐり降る

服部緑地公園
日本民家集落博物館へ
「17~19世紀(江戸時代)に建築され昭和30年代まで生活をしておられた岩手県から鹿児島の奄美大島まで12棟が移築され3万6千平米の敷地に、多くの樹木、くさばなに囲まれてあります。<パンフレットより>」

今月から12月までは囲炉裏に火が入るそうで、煙が出てたので、おやっと思ったり、各古民家にそれぞれ解説者がいらして、火の番をしていました。そのうちの一人が、庭にある棕櫚の葉や、竹で虫や動物を作ったのを見せて頂きました。まるで今にも飛びそうなバッタでした。。結構勾配あり、池ありで楽しんできました。10800歩。





とんぼ

2006-09-19 22:18:01 | Weblog
児の手紙切り絵にとんぼや紅い花
秋蝶の斜面を上る風に乗り
土手よりのなびく稲穂の揺れは青

秋蝶の止まるを追うはファインダー
木槿咲くお地蔵さまのすぐ近く
お好み焼きオカカおどりて秋暖簾

幼稚園から封筒が届く。B4の用紙に切り絵の蜻蛉や花、真ん中に孫の写真、それに幼い字でことばが添えられている。孫からです。大きくなったんだなと思って嬉しくなる。大事に取っておくね。

秋蒔

2006-09-17 09:53:54 | Weblog
秋蒔の容器に粒を置いてゆく
まずタレに絞りかけますシークワーサー
倉二つ稲田の道をポストまで

近づけばとんぼう雨の草に消え
露草の濡れたるままに揺れている
秋晴れて洗剤底に残るのみ

台風の前触れ郷の土砂崩れ

昨夜のニュースで九州の土砂崩れの映像が流れる。私の郷里。何回かかけなおし二人の兄家族の無事を確かめる。夜に雷雨が激しかったみたい。数カ所で崖崩れ、田圃は水浸し、甥の働く現場では車が2台流され、「危なかった~」と言う。台風がせまってます。被害が少ないことを祈ります。

吾亦紅

2006-09-13 17:45:44 | Weblog
式日決まり友は笑顔の秋日和
ひまわりのぐいと茎折り種重し
セロフアンに包まる一つは吾亦紅

赤のまま足場の木材雨に濡れ
単車の僧稲田の道を走り抜け
光らせる案山子の目となるCD二枚

高校の友人宅による。息子さんの挙式が年内に決まったと聞き、こちらも嬉しくなる。関西で高校時代の友人は彼女一人。彼女から高校の名簿より調べたと、電話を貰ってからのお付き合い。それまで、名簿の存在も知りませんでした。
身内でも来年は二人結婚が決まっている。喜び事がつづくと本当に嬉しい。

秋灯下

2006-09-10 09:27:09 | Weblog
秋灯下書を読みて待つ湯屋ロビー
受付に鬼灯光り壺にあり
山の手は稲穂の色も濃くなりて

案山子立つ同じシャツ着た人動く
鰯雲足場を外す下へ下へ
屋上に上れば秋雲近くなる

閏七月チャット句会 投句 9/8
 秋の夜に旅の約束妹と
 露天に粒ぽつぽつ秋雨楽しむ湯
 えのころの寄り集まってしゃらしゃらと

冬瓜

2006-09-06 21:46:10 | Weblog
冬瓜の台座もらいて太くなる
袋には朝顔の種と大書する
きちきちのつづけてジャンプ土手歩き

稲の穂の重さ傾げるものもあり
四方の土手湧く雲秋の青隠す
秋の夕畑より添え木持ち帰る