祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

さくら

2015-03-27 16:58:02 | Weblog


桜蕾むすでに提灯つられおり
子育ての地蔵覆おいて花の咲く

れんぎょうの藪の中より黄を伸ばす
日の当たるところと陰と雪柳

花は咲くバス待つ吾の頭上にも
卒業す姉の背を抜き少年は


     

茨木市からの通院帰りに、阪急茨木市駅より桜通りへと歩く。結構咲いています。安行寒桜、小彼岸桜、寒緋桜などです。可憐な十月さくらも満開です。いばらぎしさくらまつりは、3月28日から4月5日迄。
















野遊び

2015-03-27 16:02:37 | Weblog


野遊びやミニ列車も煙り出し
手を振りてミニSLの春汽笛

落椿川の淵へと止まりぬ
花杏嬰児そろそろ這う気配

森を行く母子鶯鳴くを言う
ポピー咲く小高き丘を一周す





万博公園は鉄道まつりで賑わってました。『ドクターイエロー』は、人気のようですね。幸運を呼ぶとか。まだ見てはいませんが、新幹線基地が近くにあるのに、来ないのかな。













土筆

2015-03-22 22:04:53 | Weblog


投函し堤登れば初土筆
君子蘭花芽の白の二本見え

梅で鳴く目白掲示板見ていると
ニョキニョキと雨後のつくし伸びており

音がする帽子に当たる春の雨
四万十の菜花輪を取り放つ水



春の神社

2015-03-21 17:03:09 | Weblog


春なかば御苑をよぎり神社へと
境内に苔つく大樹春うらら

御所の見え途中に寄りし梅の園
御苑の梅愛でて足腰神詣で

松運ぶ車通りて春の庭

新島襄旧邸見学
あせび咲く旧邸に居る八重の庭




3月の歩き会は嵐のために中止。あらためて一人で中止となった京都の護王神社に出かけてきました。足腰の神様と聞けばなおさらのこと。御所の周りの反対方向へ歩き出し、新島襄の旧邸を見学させていただきました。そこから御所を横切りさせてもらい、途中で梅林など見ながら行きつくことができました。護王神社と聞くより、足腰の神社と聞く方が分かりやすいようです。和気清麻呂公と和気の広虫姫を祭られています。狛犬ならぬ猪がいます。

梅林

2015-03-17 11:04:33 | Weblog



パンジーの水辺で子らのかくれんぼ
芽柳や通り過ぎゆく園の汽車

梅林の外の梅にも名札付く
鯉の池より分かち流れく春の水

ほろほろとほつほつと咲く早さくら
降りだしぬ紅白梅の枝垂れの雫


 

万博の梅林へ。教えていただいた池のほとりのミモザは探せず残念でした。

初節句

2015-03-08 12:43:06 | Weblog


嬰児を抱いてあやして雛祭り
ひなあられ赤子の前で封を切る

浅蜊汁若い夫婦のおもてなし
初節句女児はむちむち太りおり

春花を選びておりぬ朝の市
朝市に帰りし後に球根植ゆ





   

義姉のひ孫に会ってきました。4か月をすぎて、首もすわり可愛い女の子です。
朝市に行き、近くでは見られない花々を見て、百合の球根を買ってきました。

和紙の雛

2015-03-06 09:04:10 | Weblog


京街道歩けば枝垂れる梅と会う
沈丁花いま枚方に来ています

指先も和紙で細やか段の雛
紙雛の浮かれ踊りし屏風前

座す吾に紙雛たちに見いられて
おくどさん土間に残され春の宿




対岸の枚方市に和紙のひな人形展があると知り出かけてみた。電車でとなれば、京阪電車まで乗り換えていく。枚方市駅から歩く。市立枚方宿鍵屋資料館に和紙のお雛差は展示中。京街道を歩くことになる。丁度同じ方向に帰るという方にお話を聞きながらの同中?となり幸いでした。
和紙人形は創作和紙人形と80体の小作品展示です。おひなさまの段飾りや、真夜中のお雛様、という題には、寝静まった真夜中にご馳走や楽器の練習をしているお人形は作者の遊び心が、童話で読んだおもちゃの真夜中の騒動を思い出されて、こちらも楽しくなりました。写真は許されませんでしたので。受付のおひな様を撮らせていただきました。
宿鍵屋は宿の建物が残され、見学できます。淀川に船着き場があり、賑わっていたのでしょう。くらわんか舟など展示してあります。