女郎花

境界の綱より外れて夏水仙
八月の夏水仙を目の前に

背を丸め坂を登れば女郎花
万葉の里探せば遠し女郎花

吾傘の影にトンボの止まりおり
小雨降る秋の森は静かなり


　
　　　　

台風の影響で、晴れ時々小雨　万博公園です。森の樹々を抜けると細かい雨、これが何とも言えなく、きれい！向こうはまた森の青緑のトンネル。少し歩けばお天気になりました。
昨年はススキの根元に、（なんばんぎせる）というの小さな花があったのですが、見当たりませんでした。残念です。
　

黄金桃

香を放つ箱を開ければ黄金桃
いただきし冬瓜ころころ床にあり

一本の鉢植え甘藷の葉は繁り
蔓揺れて朝顔青列共に揺れ

背比べしているように鶏頭伸ぶ
観覧車灯の入り見えて秋の堤



　　　　　　

一本買ったサツマイモ（甘藷）の蔓。今年はサツマイモに挑戦。以前は、ミニ冬瓜、南瓜、すいか、瓢箪、へちまなど鉢植えで、楽しんできました。今年のサツマイモは、苦瓜の網に共に登らせています。葉は大きくなっていますが、さて中身はいかがでしょうね。バッタが数匹いて、葉っぱに穴を開けては大きくなりつつあります。

とろろあおい

野牡丹の開く朝の日輝かせ
振り返ればとろろあおいの黄を広げ

回覧板持ちゆけば知る地蔵盆
残暑かな白のメダカのまた生まれ

初秋や時計のバンド新となり
カマキリの怒りは吾へ指差せば








とろろあおい（黄蜀葵）とオクラの花の違いが分かりますか、分かりにくいですよね。上の写真がとろろあおいの花、下がオクラの花、葉っぱの大きさの違いと、花びらの大きさなどで。（ご近所の畑）
今日もいるカマキリさんへちょっといたずら、蝉の抜け殻を横におく。写真では、抜け殻に怒って鎌を振り上げているように見えますが、実は私への威嚇です。

かまきり

ひまわりの背比べして団地畑
山の日や男子の孫の集まりぬ

男子来て盆の供えを渡しくれ
初盆の島へと祈る今朝の空へ

かまきりの雨後の茎に残りおり
苦瓜の採りたて水へキラ光り


　　　

苦瓜は大方終わり小ぶりとなりました。ししとうは、４鉢在りこの中に、ものすごい辛いのがあり、これにあたるとヒーハーと難儀です。一応種抜きして料理はしてますが。。。
かまきりが４日間オクラに住みついています。じーっとしてますね、見ているときは。昨夜激しい雨にもかかわらず、朝にはオクラの葉の上にいました。


　

あさがお

あさがおの遠くを思うときは濃く
木漏れ日や朱色桃色百日紅

わたがしの係りは知人祭りの夜
夏行事一つの墓地の掃除済む

溝蓋をあげて草抜き美化掃除
靴大きくなりし男子よ西瓜切る

ひまわり

頭一つ抜き出て蕾む向日葵は
ひまわりの今日の空を仰ぎおり

チョコ色のひまわりに鳴りだすカリヨン
白雲に入り木槿の浮かぶ空

竹涼し風やわらかに吹きぬける
何思う瞳合わせた残り鴨








万博公園のひまわりです。